同棲生活で毎月かかる生活費は平均いくら?節約方法や分担パターンも紹介

買物袋を2人で持つ同棲カップルの様子

同棲生活を始めるには、賃貸物件の家賃、敷金礼金や引越し費用などの初期費用がかかります。しかし、お金が必要になるのは最初だけではありません。毎月かかる家賃や生活費などのやりくりについても2人で話し合っておくことが同棲を長続きさせるポイントです。

今回は、毎月かかる生活費の平均額や節約方法、分担パターンを紹介していきますので、不安に感じる方はぜひチェックしてみてください。

同棲・二人暮らしにかかる毎月の生活費の平均額

同棲や二人暮らしの生活費は、お互いの収入やライフスタイルによって違ってきます。そのため、ここではあくまでも目安としてですが、1か月の平均生活費をご紹介します。

項目1ヶ月の平均支出額
食費約66,000円
住居費約20,000円
水道光熱費約19,000円
家具・家事用品費約11,000円
被服及び履物約7,000円
交通・通信費約35,000円
教育・娯楽費約21,000円
保健・医療費約15,000円
教育費約500円
その他支出約54,000円
1ヶ月の支出合計約248,500円

※参考:総務省 「家計調査 家計収支編」 二人以上の世帯(2021年)
※端数は四捨五入

住居費に関しては、持ち家の方のローン返済なども含まれているため、賃貸物件に住む場合はもっと高くなります。食費や交通費、娯楽費などの流動費は人によって大きく異なる場合もあるため、あくまでも目安として参考にしてください。

【パターン別】同棲・二人暮らしにかかる生活費をシミュレーション

ここからは、パターン別に同棲・二人暮らしにかかる生活費のシミュレーションを紹介します。二人暮らしの生活費は、学生同士なのか、社会人同士なのかなどカップルのパターンによっても変わることがあるため、自分の状況に照らし合わせながら確認してみてください。

大学生同士(10代)のカップル

まずは大学生カップルの生活費の例を見ていきましょう。

【東京都在住の場合】

項目支出額
家賃75,000円
食費40,000円
水道光熱費15,000円
通信費(インターネット・スマートフォン)15,000円
交際・娯楽費30,000円
交通費10,000円
日用品・被服費など10,000円
雑費・医療費など5,000円
合計200,000円

合計金額は総務省のデータの平均額よりも低くなりますが、それでも学業がメインの大学生にとっては、生活費が約20万円かかるのは厳しいかもしれません。二人ともアルバイトをするとしても、月10万円ずつ稼ぐ必要があります。

どちらかが多く負担するとなると学業が疎かになってしまう可能性もあるので、生活費は折半にする、自炊を増やすなど̪して支出を減らす、家族に仕送りをお願いする、など金銭面の負担を減らす工夫をしてみましょう。

社会人同士(20代前半)のカップル

続いて、20代前半の社会人カップルの生活費の例をご紹介します。

【東京都在住の場合】

項目支出額
家賃120,000円
食費70,000円
水道光熱費20,000円
交通15,000円
通信費15,000円
交際・娯楽費40,000円
被服費30,000円
日用品代10,000円
医療費10,000円
その他雑費10,000円
合計340,000円

20代前半の年間の平均給与額は282万円であるため、二人の収入を合わせた場合、年500~600万円程度の収入があると予想できます。手取りに直すと400~480万円となるため、月30~35万円前後の支出であれば無理なく支払うことができるでしょう。

また、次の引越しや結婚に向けて貯蓄をしたい場合は、娯楽費や食費などを比較的節約しやすい項目から支出を抑えましょう。

※参考:国税庁「年齢階層別の平均給与」

社会人同士(20代後半)のカップル

次に、結婚を意識した20代後半の社会人カップルの生活費の例をチェックしていきましょう。

【東京都在住の場合】

項目支出額
家賃150,000円
食費80,000円
水道光熱費20,000円
交通15,000円
通信費15,000円
交際・娯楽費60,000円
被服費40,000円
日用品代10,000円
医療費10,000円
その他雑費20,000円
合計420,000円

20代後半の平均給与額は373万円で、二人分なら750万円程度の収入になることが推測されます。先ほどと同じように、手取りを計算をすると合計600万円ほどなので、月40万円前後の支出であれば無理なく生活できるほか、結婚資金を貯蓄する余裕も生まれます。

※参考:国税庁「年齢階層別の平均給与」

収入に差があるカップル

最後に、学生と社会人カップルなど収入に差が見られるカップルの生活費についても押さえておきましょう。

【東京都在住の場合】

項目支出額
家賃95,000円
食費40,000円
水道光熱費15,000円
通信費(インターネット・スマートフォン)15,000円
交際・娯楽費35,000円
交通費10,000円
日用品・被服費など15,000円
雑費・医療費など20,000円
合計250,000円

新社会人と学生、正社員とアルバイトのカップルなど、収入に差がある場合は、お互いの生活費の支出の上限金額や負担の割合をしっかりと話し合いましょう。また、結婚を視野に入れているとしても、毎月定額で結婚資金のための貯蓄を続けるのは難しいので、余裕がある月だけ貯金するなどの調整が必要になるかもしれません。

同棲・二人暮らしにかかる生活費の分担パターン

同棲生活では、生活費のシミュレーションをすることも大事ですが、生活費をどのように分担するかも決めておく必要があります。分担パターンは主に4パターンあるので、双方が納得して払えるパターンを決めておきましょう。

分担パターン①:二人で半分ずつ分ける

収入にそれほど差がないのであれば、二人で半分ずつ分けるという方法がベストです。仮に同棲生活を解消したとしても、「多く払った分の差額を求められる」という嫌な状況になることもありません。

分担パターン②:項目別に支払い担当を分ける

二人で半分ずつ分けるとなると、毎月の支出額を計算しなければなりません。お金のやり取りが面倒という場合は、項目別に支払い担当を分けるという方法がおすすめです。

【項目別に支払い担当を分ける一例】

項目支出額男性負担女性負担
家賃12,000円120,000円
食費40,000円40,000円
水道光熱費15,000円20,000円
通信費(インターネット・スマートフォン)15,000円15,000円
交際・娯楽費・被服費各自支払い各自支払い
日用品代10,000円10,000円
その他雑費・医療費など30,000円30,000円
合計120,000円115,000円

あくまでも一例ですが、項目ごとに金額を考慮してうまく分ければ、同じくらいの負担割合にすることも可能です。また、それぞれ担当項目の支出をチェックして払えばいいため、さほど手間もかかりません。

ただし、食費や水道光熱費等は月によって変動する場合もあるので、支出が多かった月の調整の仕方についても話し合っておくと良いでしょう。

分担パターン③:お互いの収入額に合わせて分ける

収入に差がある場合は、お互いの収入額に合わせて生活費用を分けるパターンがおすすめです。たとえば、男性が手取り20万円で女性が15万円だった場合は6:4、男性が25万円で女性が10万円の場合は7:3というように分ければ不公平感がなくなります。

しかし、どちらか一方に負担をかけてしまうと、いくら収入差があるといっても不満がでてくるかもしれません。負担の割合を決める場合はお互いが納得できるように分けるのがポイントです。

分担パターン④:どちらか1人がすべて支払う

双方に不満がないのであれば、どちらか1人がすべて支払うという方法もあります。当然ですが、1人が支払えば面倒なお金のやり取りはありません。ただし、これはあくまでも「払う方が納得すれば」という方法なので、最初から相手に払ってもらうことを前提に話を進めないようにしてください。

同棲・二人暮らしにかかる生活費を抑えるコツ

最後に、同棲・二人暮らしにかかる生活費を抑えるコツを紹介していきます。いずれは広い部屋に引越しをしたい、結婚資金のための貯蓄をしたいなど目標があるカップルはぜひ参考にしてみてください。

自炊をして食費を削減する

食費はなるべく自炊し、外食や中食を減らして節約しましょう。
一人暮らしであれば、1回の食事の量が少ないため、自炊するよりも惣菜などの調理食品を購入した方が安く済むケースもありますが、二人暮らしの場合、食事の量も多くなるため、大抵の場合は自炊の方が食費を抑えらます。

また、外食やコンビニの利用を控えるとより食費の節約になるので、意識して通う回数を減らすのもおすすめです。特にコンビニは便利でつい足を運んでしまいますが、ほとんどの商品はスーパーなどに比べ割高に設定されています。物件を探すときに、近所にスーパーがあるかどうかを確認しておくのも節約のポイントです。

水道光熱費を節約する

水道光熱費は毎月かかるものなので、普段から節約を心がけましょう。たとえば、食器を洗うときやシャワーを使うときには水を出しっぱなしにしない、冷暖房を使うときは二人で同じ部屋にいる、二人で起床時間や就寝時間を合わせるなどの工夫をすると節約に繋がります。

また、電気やガスの契約プランを見直すというのもおすすめです。電気のアンペア数が不要に大きいい場合は、適切なアンペア数に切り替えましょう。プロパンガスは都市ガスよりも高いので、賃貸物件を探す際に都市ガスの物件を選ぶと後々節約につながります。

マイボトルを持参する

会社や学校でペットボトルを買ったり、コーヒーショップで買ったりする習慣がある方はマイボトルを持参しましょう。たとえばカフェで一杯500円のコーヒーを毎日購入すると、週5日で2,500円、月換算で10,000円、年間で120,000円もかかってしまいます。

一方、インスタントコーヒーであれば1杯30円以下になるので、週5日飲んでも単純計算で1ヶ月600円、年間7,200円程度しかかかりません。

1杯分で考えれば少額ですが、毎日購入する場合月・年単位で見たときに大きな差が出るため、まずはマイボトルの持参から始めてみるのもおすすめです。。

格安SIM・プランなどでスマホを契約する

大手携帯会社を利用している場合、格安SIMに切り替えることで通信費を節約できます。契約プランにもよりますが、月々のスマートフォン代は2,000~3,000円程度まで抑えることが可能です。

格安SIMに切り替えるほかにも、現在の契約内容を見直し、不要なオプションを解約するなども有効です。

支出額を把握するために家計簿をつける

月々の支出額が曖昧だと、どの項目に無駄なお金を使っているのかわからなくなります。支出管理がしにくい2人暮らしであればなおさらなため、1ヶ月の予算を決め、家計簿をつけて毎月の支出を管理するようにしましょう。予算内でやりくりすると、「今月は残りいくら食費に使えるのか」「洋服は今月不要だから浮いたお金を貯金に回そう」というような意識も持てます。

紙の家計簿ノートのほか、便利で使いやすい家計簿アプリもたくさんあるため、機能性などを比較検討しながら活用してみてください。

食料品・生活必需品は特売日にまとめ買いする

食料品や生活必需品は、特売日にまとめ買いをするのがベストです。必要になるたびに買い出しをしていると、ついつい余計なものを買ってしまい余計な出費がかさんでしまいます。また、二人暮らしであれば、オトクな大容量の詰め替えパックや業務用などを活用するのもおすすめです。

ポイント制度を活用する

最近は、電子マネーやクレジットカードで支払えるお店が増えているため、キャッシュレス決済のポイント制度を活用しましょう。

ポイント制度で節約するコツは、支払いのメインを1つのキャッシュレス決済システムに絞ることです。ポイントが貯まりやすくなるうえに支出管理も楽になるため、複数の決済システムやクレジットカードを使っている場合、それぞれのメリット・デメリットを比較しながらどれをメインにするのかを考えてみてください。

同棲は生活費の分担を決めてからスタートしよう

同棲を考えているほど仲の良いカップルであっても、お金のことを面と向かって話し合うというのは抵抗があるかもしれません。しかし、曖昧なままで同棲を始めてしまうとどちらかの負担が大きくなり、やがて不満が爆発して喧嘩になる可能性もあります。

生活費の負担割合について事前に話し合っておけば、お金のトラブルを防ぎやすくなります。もし生活する中で負担が大きいと感じた場合、その都度生活費の負担割合について話し合ってみると良いでしょう。

また、以下の記事では同棲生活に欠かせない賃貸物件の選び方について解説しているので、気になる方はこちらも一緒にチェックしてみてください。

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ふどサーチ編集部