女性の一人暮らしでやりがちなNG行動とは?防犯対策や賃貸物件の選び方も紹介

賃貸物件で一人暮らしをしている女性

一人暮らしを検討する女性がとくに気にするのが、「防犯対策」ではないでしょうか。一人暮らしは防犯対策に気を配らないと、空き巣などの犯罪に巻き込まれる危険性が高くなります。今回は、女性の一人暮らしにおいて注意したいNG行動やおすすめの防犯対策、さらには一人暮らしの女性が選ぶべき賃貸物件を解説していきます。「一人暮らしをしたいけれど防犯対策が心配」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

女性の一人暮らしにおけるNG行動とは

一人暮らしの女性を狙った強盗犯罪や性犯罪のニュースと聞くと少し怖くなってしまいますよね。実際に、女性を狙った犯罪は年間20万件ほど発生しており、力が弱い女性は男性よりも犯罪の被害に遭いやすいといわれています。ここからは、一人暮らしの女性が避けるべきNG行動を6つ紹介していきますので、普段の生活を振り返りながらチェックしてみてください。

窓を開けた状態のまま過ごす

犯罪に巻き込まれることを防ぐためには、女性の一人暮らしであることを悟られないようにする必要があります。窓を開けっぱなしにすると部屋や生活の状態が丸見えになり、女性が一人暮らしをしていることが悟られやすくなります。とくに夏場は温度調節のために窓を開ける機会が増えますが、エアコンをうまく活用するなどして、長時間の開けっぱなしを防ぎましょう。

また、部屋の様子が見えない場合でも、不用意に窓を開けるのはNGです。犯罪者がとくに好む侵入経路は「無締り」の窓やドアだといわれています。窓を開けたまま眠ってしまうと、寝ている間に犯人に侵入されて窃盗や性被害に遭うかもしれません。

マンションの低層階や戸建て住宅はもちろん、高階層のマンションでもさまざまな手口を使って侵入されるおそれがあります。物件の階数にかかわらず、窓はできる限り閉めておき、防犯対策に努めるようにしましょう。

洗濯物を外に干す

洗濯物を外に干す行為も、女性の一人暮らしである情報を知られてしまう大きな要因です。干している洗濯物の種類や数で、どんな人が住んでいるかある程度予想がついてしまいます。女性の一人暮らしであることが知られたら、「抵抗されにくい」と犯人に思われるかもしれません。

また、洗濯物を外に干しっぱなしにすると、住人がいない隙を見て空き巣に入られてしまうおそれがあります。空き巣は犯行前に入念に下見をおこなうため、一定の時間帯に洗濯物が干しっぱなしだと、その時間は不在であることがばれてしまいます。ほかにも長時間下着を外に干しておくと、下着泥棒の被害に遭う危険性も高くなります。

洗濯機がバルコニーに設置されている賃貸物件の場合は、洗濯機にイタズラされることも考えられます。防犯面を考えるなら、室内に洗濯機を置ける物件を選ぶとよいでしょう。

すべてのインターフォンに対応する

宅配業者の来訪や新聞の勧誘など、インターフォンはさまざまなシチュエーションで鳴るものですが、このときにすべてのインターフォンに対応してはいけません。犯罪者が正面から侵入しようとしている可能性もあるからです。

インターフォンが鳴った場合は、まずはドアを開けずにカメラ越しでに対応するようにしましょう。もしカメラがついていないインターフォンの場合は、ドアスコープから外を覗いてください。

インターフォンが鳴ったにもかかわらずカメラやドアスコープに写っていない場合は、犯罪者が死角に隠れているおそれがあるため要注意です。ドアは開けず、次のアクションを待ちながら放置することをおすすめします。

カメラやドアスコープで顔が確認できた場合でも、宅配業者や工事の業者に装った犯罪者の可能性があるため不用意にドアを開けることは避けましょう。ドアチェーンをかけたまま対応することで、犯罪者の押し入りを防ぐことができます。話巧みに家の中へ入ってこようとする人には十分に警戒し、少しでも怪しいと思った場合は名刺などの身分証明書を見せてもらうなどし、冷静に対処してください。

玄関を開けたままちょっとした外出をする

買い物や散歩といったちょっとした外出をするときなどに、すぐに帰ってくるからと考えて鍵をかけずに出かけてしまう方も多いのではないでしょうか。そういった少しの油断で大事なものが盗まれてしまい、警察に被害届を出す方も少なくありません。

施錠に関しては、玄関だけでなく窓も徹底する必要があります。犯罪者は、比較的小さな窓やわずかな隙間からでも侵入します。キッチンや浴室、トイレといった小さい窓であっても、鍵を閉めないまま開けっぱなしにしておくことは危険です。

外出時だけでなく、在宅中も戸締りは徹底しなければいけません。侵入窃盗のなかには、「居空き」と呼ばれる住人の在宅中に窃盗を犯す犯罪もあり、これは侵入窃盗の手口のなかで約5%にあたります。また、侵入窃盗の約6割を占めるのは空き巣で、住民が寝ている間に侵入して金品を奪う「忍込み」は約2割といわれています。

侵入窃盗以外にも、家に押し入られて強姦などの性犯罪の被害に遭う可能性も考えられるでしょう。一人暮らしの部屋のなかに押し入られてしまうと、ほかに人がいなく助けが呼べないため大変危険です。ちょっとした外出でも在宅中であっても、玄関の無施錠は非常に危険な行為なので、忘れず鍵をかけるようにしましょう。

毎日変わらない生活を送っている

毎日同じ時間に通勤・通学し、近所のスーパーで買い物をして帰宅するという方も多いでしょう。このような生活を送っていると、犯罪者にライフスタイルを知られてしまうかもしれません。ライフスタイルを知られてしまうと不在のタイミングを把握され、空き巣などの侵入被害に遭う可能性が高くなるでしょう。

また、侵入窃盗だけではなく、性犯罪の被害に遭う可能性も考えられます。毎日同じ店に行っていると、犯罪者に待ち伏せされてしまうかもしれません。行き帰りがまったく同じ電車で、車両や座席も同じ場合には、ストーカーや痴漢に巻き込まれるリスクが高くなります。

電車の時間や車両・座席の位置は少しずらしたり、帰り道のルートは少し変えてみたりなどの工夫をすることがおすすめです。

音楽を聴きながら帰宅する

駅から自宅へ帰る途中、イヤホンを使って音楽を聴いているという人も多いのではないでしょうか。しかし、イヤホンをしながら音楽を聴いていると周囲の音がほとんど聞こえなくなってしまいます。犯罪者に後ろからつけられたり待ち伏せされたりしても気づくことができず、ひったくりや性犯罪などに巻き込まれてしまうかもしれません。

また、歩きスマホをしながらの帰宅も周囲の様子に気づけず、犯罪者に狙われやすくなってしまいます。帰宅中は背後や周囲などをチェックしつつ、警戒感をもって歩きましょう。

女性の一人暮らしにおける防犯対策

もし危険な犯罪に巻き込まれてしまった場合、心身が傷つけられてしまうほか、大事な家族に心配をかけることにもなります。そうならないためにも、防犯対策にはしっかり力を入れておく必要があります。毎日を安全に過ごすために、以下のポイントを意識しながら生活を送るようにしてみてください。

洗濯物を外に干すことを控える

先述のとおり、洗濯物をバルコニーなどに干すと女性の一人暮らしであることがばれて犯罪者に狙われるリスクが高くなります。そのため、洗濯物はなるべく部屋のなかに干すか、サーキュレーターや乾燥機を使うことがおすすめです。乾燥機付きの浴室に干したり柔軟剤や洗濯用ビーズを使ったりすると、部屋干しの嫌なにおいを軽減することができます。

どうしても外に干したい人は、バルコニーに目隠しをしたり洗濯物にカバーをかけたりするなど、洗濯物が人目につかないような工夫をしてみるとよいでしょう。また、バルコニーの柵の高さよりも下に干すことでも、外から見えにくくなる効果があります。カモフラージュ用に、男性の下着を一緒に干すのも効果的です。

洗濯物を外に干す場合でも、下着はなるべく外に干さないようにしましょう。下着泥棒の心配だけでなく、性犯罪者を刺激してしまう要因の1つになるからです。大きいタオルやシーツで目隠しするように干すという対策が考えられますが、手間や時間がかかってしまうので、部屋干しをすることをおすすめします。

毎日同じ生活を送らないよう注意する

犯罪者にライフスタイルを悟られやすいので、毎日まったく同じ生活を送ることは避けましょう。通勤・通学の手段を変えたり、買い物はいくつかのお店をローテーションしたりするなど、毎日同じようにしている行動を少し変えることで犯罪被害に遭うリスクが少なくなります。

また、最寄り駅を変えるのも有効な防犯対策の1つです。たとえば、一駅間が短い路線であれば最寄り駅の数駅手前で降り、ウォーキングをしながら帰宅してみたり、2番目に近い駅を利用したりしてみるのもよいでしょう。さらに、途中まで友人や職場の人と一緒に歩くことで、犯罪に遭う可能性がより少なくなります。

休みの日も同様に、日々のルーティンを少しだけ変えてみましょう。馴染みの店を複数に増やす、繁華街で遊ぶときは行き方のルートを変えるなど、防犯意識を高めるためにも毎日の行動に変化をつけてみてください。

鍵を必ず閉める

繰り返しになりますが、犯罪者は無締りの窓やドアからの侵入を好むため、ゴミ出しなどのちょっとした外出時や在宅中であっても戸締りは徹底的におこないましょう。玄関だけでなく、浴室やトイレなどの小さい窓も必ず施錠しなければいけません。二重ロックや雨戸、補助錠がある場合はそれをうまく活用しましょう。

また、鍵のかけ忘れを防ぐためにも、一ヶ所ずつ声に出してきちんと確認することが重要です。戸締りを習慣化することによって空き巣などの犯罪の抑制につながるため、慌てているときや忙しいときも、落ち着いてチェックする癖をつけましょう。

また、スマートフォンを使って外から施錠・解錠できるスマートロックを活用するのもおすすめです。鍵の状態を外からでも確認できるうえに、万が一鍵がかかっていない場合には遠隔で操作してロックすることも可能です。スマートロックのなかには粘着テープで貼り付けるタイプがあり、これを使えば賃貸物件でも問題なく取り付けることができるでしょう。

オートロックやエレベーターの人にも細心の注意を払う

仮にオートロックだからといっても安心してはいけません。オートロックは、マンションの住人が外に出るたびに開くため、待ち伏せされるとドアが開くタイミングで中に入ることができるのです。オートロック付きのマンションであっても、玄関ドア・窓の戸締りは徹底しましょう。

上記の理由から、オートロック付きのマンションであっても犯罪者が出入りすることが可能なので、マンションの敷地内でも気をつける必要があります。たとえば、エレベーターに乗るときはできるだけ一人で乗ることをおすすめします。同乗者が万が一犯罪者の場合、逃げる場所がどこにもないからです。もしほかの人と一緒になった場合はできるだけ非常ボタンのそばに立ち、危険を感じたときはすぐに助けを求められるようにしておきましょう。

女性の一人暮らしにおける賃貸物件の選び方

最後に、女性の一人暮らしにおすすめの賃貸物件を選ぶポイントを2つ紹介します。これから賃貸物件に引越しをするという人は参考にしてみてください。

周辺環境で確認すべきポイント

まずは賃貸物件の周辺を歩き、以下のポイントをチェックしてみましょう。

・治安状況
・夜の人通りと明るさ
・周辺住民の雰囲気
・最寄り駅から物件までのルート

治安が悪い地域に住むと、どれだけ防犯対策をおこなっても犯罪に巻き込まれる可能性は高くなります。治安状況は、各都道府県の警察署のホームページや市区町村のホームページに掲載されている犯罪発生率などのデータから確認することができます。

また、物件選びをする際は基本的に内見をおこないますが、この内見のときに周辺住民の雰囲気を確認しておくとよいでしょう。特に、郵便受けや賃貸物件のゴミ捨て場の状況を確認することで、住民の雰囲気を推測することができます。郵便受けの郵便物が溜まっておらずゴミ捨て場がキレイな場合は、住民がルールをしっかり守っていることが伺えます。可能であれば夜の時間帯にもその地域を訪れ、最寄り駅から物件までの人通りや明るさなどをチェックしておくとよいでしょう。

賃貸物件で確認すべきポイント

賃貸物件を選ぶ際にチェックしておくポイントは以下のようになります。

・オートロック
・モニター付きインターフォン
・防犯カメラ
・2階以上の部屋
・室内洗濯機置き場

賃貸物件選びでは、防犯性の高い設備がどれぐらいそろっているのかを確認する必要があります。上記で挙げたポイントが押さえられている物件であれば、その防犯性は比較的高いといえるでしょう。

女性の一人暮らしはNG行動を避けつつ防犯対策を忘れずに

危険が多い女性の一人暮らしですが、今回紹介したNG行動を避けつつ無理のない範囲での防犯対策をおこなうことで、犯罪に巻き込まれるリスクを下げることができます。また、物件選びも重要で、周辺環境や賃貸物件の設備など、事前に確認しておくべきことがたくさんあります。怖い犯罪者から自分の身を守るために、危険が少ない賃貸物件選びと日頃の防犯対策を心掛けましょう。

ふどサーチ編集部