同棲向け賃貸物件を探すのにおすすめの時期・物件選びのポイントなどを徹底解説!

引越し後に2人で荷解きをする様子

「結婚に向けて同棲を考えている」「パートナーと一緒にいる時間を確保するために同棲したい」と考えているカップルも多いのではないでしょうか。しかし一人暮らしの物件探しとは違い、二人の意見を取り入れながら物件を探すため、余計な手間が増えてしまうことも少なくありません。

今回は同棲するための賃貸物件を探す際のポイントについて解説していきますので、新居を探している方はぜひチェックしてみてください。

同棲するための賃貸物件探しはいつがおすすめ?

同棲を考えているカップルで引越し時期を調整できる場合は、引越しの繁忙期である「2〜3月」を避けてお部屋探しをするのがおすすめです。まずはお部屋探しをするのにおすすめの時期について解説していきます。

混雑が落ち着く【4・5月】がおすすめ

1年の中で、不動産会社や引越し業者が特に混雑するのが2月・3月です。進学や就職、異動や転勤など、4月から始まる新生活に向けてお部屋探しをする人が多く、不動産会社・引越し業者の繁忙期にあたります。

繁忙期は不動産会社も慌ただしく、落ち着いて物件を探せません。また、引越し料金も通常より割高となるため、引越し時期が決まっていないならこの時期はなるべく避けましょう。

ゆっくりと賃貸物件を探せるのは、繁忙期が過ぎた4月・5月頃です。この時期は繁忙期の混雑が落ち着き、不動産会社も余裕を持って対応してくれます。焦らずにじっくりと物件を検討できるため、理想に近い賃貸物件を見つけられる可能性が高くなります。

カップル向け賃貸物件が増加する【9・10月】もおすすめ

9月・10月は結婚式を挙げる人が多く、カップル向けの賃貸物件が増える時期と言われています。また、年明けの繁忙期に向けて新築物件も増えてくる頃です。

ただし、この時期は人事異動による転勤が多く、「第二の繁忙期」でもあります。物件の選択肢は増えますが、同時に物件探しをする人も増えます。2月・3月ほどではないものの、不動産会社は混雑し、引越し料金も割高になる場合があるため注意してください。

引越しや家賃費用が抑えられる【6~8月】もおすすめ

繁忙期とは反対の閑散期にあたるのが6〜8月です。繁忙期と第二繁忙期の間で、この時期にお部屋探しをする人は少なく、不動産会社も比較的空いています。「内見にかける時間を減らしたくない」「落ち着いてお部屋探しをしたい」と考えているカップルにおすすめの時期と言えます。

また、6月は梅雨の時期で雨が多く、7月・8月は暑さにより引越しの依頼が減るため、引越し料金が下がっていることも少なくありません。お得に引越しをしたいカップルは、この時期の引越しを検討してみましょう。

同棲するための賃貸お部屋探しのポイント

一人暮らしのときとは異なり、同棲の場合では二人の希望をすり合わせながらお部屋探しをしなければいけません。お部屋探しをする前に、以下の点について話し合っておきましょう。

1.費用(家賃・管理費、初期費用)
2.部屋条件
3.間取り
4.立地
5.周辺環境・施設

上記5点についてひとつずつ見ていきましょう。

同棲向け賃貸お部屋探しのポイント①:費用(家賃・管理費、初期費用)

お部屋探しを始めるにあたって、まずは家賃などの費用面について決める必要があります。家賃はいくらまで出せるのか、負担割合はどうするかなど、二人の収入や貯金額をふまえて考えましょう。引越しをする際には、月々の家賃だけでなく下記のような初期費用がかかります。

項目相場
敷金(保証金)家賃の1~2ヶ月分
礼金家賃の1〜2ヶ月分
仲介手数料家賃の0.5ヶ月〜1ヶ月分
前家賃(翌月分の家賃)家賃の1か月分
日割り家賃1ヶ月分の家賃÷30日×契約日から月末までの日数
火災保険料約10,000〜20,000円
保証会社利用料家賃の0.5ヶ月〜1ヶ月分
鍵交換費用約15,000〜20,000円

上記の費用以外にも、サポート料や室内消毒料などがかかる場合があります。なお、物件によっては管理費(共益費)がかかることも忘れてはいけません。物件情報に記載されている家賃だけで決めず、管理費を含めた金額を見て決めましょう。

同棲向け賃貸お部屋探しのポイント②:部屋条件

オートロックや広いキッチンなど、必要な設備や譲れない条件について話し合いましょう。二人の希望条件がすべて一致する賃貸物件は少ないため、それぞれが「これだけは譲れない」条件を伝える必要があります。

嫌われたくないからと、もしかしたら本音を言えないこともあるかもしれません。しかし、部屋探しの段階でお互いに意見を擦り合わせておかないと、入居後に不満が溜まり、けんかなどのトラブルに発展するおそれがあります。譲れないポイントをリストにし、二人のライフスタイルや考えを納得するまで話し合ってから賃貸物件を探しましょう。

同棲向け賃貸お部屋探しのポイント③:間取り

二人のライフスタイルや、どのような同棲生活を送りたいかによって間取りを決めます。
1DK〜1LDKは居室が1つであるため、多くの場合生活スペースと寝室に分けます。そのため、食事や起床・就寝時間など生活リズムに差がないカップルにおすすめです。

一方、生活リズムが異なるカップルにとっては、避けた方がいい間取りです。互いに気を遣いながら暮らさなければならないため、ストレスが溜まりやすくなります。

「一人の空間が欲しい」「生活リズムが異なる」というカップルは、居室が2つ以上ある2DK以上がおすすめです。どちらかがシフト制や夜勤のある仕事の場合は、生活時間が異なるためそれぞれの部屋がある方がストレスになりにくいです。趣味や勉強、仕事をする際にも使えるため、各自の部屋を持てる間取りがおすすめです。

同棲向け賃貸お部屋探しのポイント④:立地

二人とも職場へ通勤する場合は、通いやすい場所にある賃貸物件を探しましょう。駅までどのくらいかかるのか、通勤時間がどのくらいかかるかを考え、お互いが納得する場所を選ぶのがポイントです。

一方を優先すると、一方は通勤時間がかかったり乗り換えが多くなったりするなど、負担がかかります。通勤は毎日のことなので、納得するまで話し合うことが大切です。

同棲向け賃貸お部屋探しのポイント➄:周辺環境・施設

スーパーやコンビニ、商店街などの買い物環境や、病院などの周辺施設もお部屋探しのポイントです。職場への通勤のしやすさだけでなく、生活しやすい環境であるかを確認しておきましょう。

また、同棲はライフスタイルが異なる二人が一緒に暮らすため、ストレスが溜まったりけんかをしたりすることもあります。そのためカフェや図書館、公園など、部屋以外に一人になれる場所や気分転換ができる場所が近くにあるかを確認しておくことも大切です。

同棲前に確認したい賃貸物件の注意点

同棲をする前に、賃貸物件についての注意点を4つご紹介します。

1.入居審査が通らない可能性がある
2.一人になれる空間が確保できる広さにする
3.初期費用に思っていたよりも費用がかかる
4.万が一のために退去費用を貯蓄しておく

上記の点を確認し、同棲生活にぴったりの賃貸物件を探しましょう。

入居審査が通らない可能性がある

同棲カップルは、単身者に比べも入居審査に通らないことが少なくありません。二人で家賃を折半しているカップルが同棲を解消した場合、一人では支払えずに家賃滞納が起きやすくなります。また、同棲を解消してしたり、子どもが産まれて引越したりするなど、長く住む保証がないためです。

大家さんは安定した家賃収入を望みます。リスクが少ない単身者に部屋を貸したいと考えるため、同棲カップルは入居審査に通りにくいと言われているのです。

入居審査を通りやすくするためには、世帯主が一人で支払える家賃の賃貸物件を選びましょう。たとえ同棲を解消しても、支払い能力があるため家賃の滞納リスクが少なく、審査に通りやすくなります。

もしくは、入居者全員が契約する「連名契約」という方法で賃貸契約を結ぶのも有効です。「連名契約」は、契約者それぞれが連帯保証人をつけて賃貸契約を結ぶため、通常の契約と比べて審査に通りやすいというメリットがあります。

ただし、万が一同棲を解消する場合は連名での契約を終了し、二人とも退去するか、残った方が再度賃貸契約を結び直すという手間が生じます。再契約の手続きが面倒なため、連名契約をする際には十分に考えてからサインしましょう。

一人になれる空間が確保できる広さにする

同棲生活は、これまで別々に暮らしてきた二人が一緒に住むものです。ライフスタイルは異なり、デートでは見えなかった悪い面も見えてきます。一緒にいる時間が増える点はメリットですが、お互いの存在がストレスになることも珍しくはありません。

お互いにストレスを溜めないよう、なるべく2DK以上の賃貸物件を選び、一人になれるスペースを確保しておきましょう。リビング・ダイニングスペースを共有しつつも、それぞれ一人で過ごせる部屋があるため、適度な距離を保ちながら同棲生活ができます。

また、片方もしくは二人ともリモートワークのカップルについても、2DK以上であればそれぞれの部屋で仕事ができるため、お互いを邪魔せずに仕事に集中できます。

初期費用に想定よりも費用がかかる

先述のとおり、引越しには敷金・礼金などの初期費用が必要です。賃貸契約にかかる費用だけでなく、引越し料金や家具・家電の購入まで含めると、家賃の約5~7ヶ月分は必要と言われています。加えて毎月の生活費もかかるため、思っていたよりも費用がかかることを理解し、十分なお金を用意してから同棲生活を始めましょう。

万が一のために退去費用を貯蓄しておく

転勤や別れなどが理由で、同棲を解消する場合があります。万が一のために退去費用を貯めておく必要があることも、同棲前に確認しておきたい点です。けんかや浮気が原因ですぐに部屋を出たくても、貯金がなければ引越し費用が貯まるまで一緒に生活しなければなりません。

また家賃を折半していた場合、一人で家賃を払えない可能性もあります。「万が一」はあまり考えたくないことですが、何らかの理由で同棲解消の可能性があることも考えつつ、いざというときに使えるお金を貯蓄しておきましょう。

ポイントを押さえて、同棲に向いている賃貸物件探しをしよう!

同棲生活は、立地や部屋の条件などを二人で話し合ってから始める必要があります。どちらかの意見だけを優先するとストレスが溜まり、同棲解消の原因にもなりかねません。お互いが納得できるルールを作る他、一人の時間を過ごせる場所や空間を確保することも重要なポイントと言えます。

同棲カップルは賃貸契約が通りにくいなどの注意点がありますが、二人で相談しながら問題をクリアしていけば、これまで以上に絆が深まります。快適な同棲生活を送るためにも、今回ご紹介したポイントを押さえながら賃貸物件を探してみてください。

ふどサーチ編集部