25平米は約何帖?居室の広さや快適に暮らすポイントなどを解説

部屋でくつろぐ男性

部屋探しで気になるポイントのひとつが部屋の広さです。

物件の専有面積は物件情報に平米数で記載されていることがほとんどで、実際どのくらいの広さなのか、何帖くらいなのかなどを疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、専有面積25平米の物件の広さや居室として自由に使えるスペースがどれくらいなのかを解説します。
25平米で快適に暮らすポイントも紹介していきますので、新居をお探しの方は参考にしてみてください。

25平米は「およそ15.5帖」の広さ

物件情報に25平米と記載されていた場合、おおよそ15.5帖(畳)程度と推測できます。

不動産の表示に関する公正競争規約施行規則では1帖が1.62平米と決められているため、「25平米÷1.62=約15.5帖」となります。

参考:不動産公正取引協議会連合会 「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」

また、国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」では、単身者に必要な住宅面積を25平米としております。

人によって感じ方はそれぞれ異なりますが、25平米は一人暮らしをするのに適した広さと捉える人も多いため、一度内見をして確かめてみるのもおすすめです。

参考 国土交通省 「住生活基本計画における居住面積水準」

自由に使えるスペースは「およそ8帖」の広さ

25平米(約15.5帖)の部屋で居室として自由に使えるスペースはおおよそ8帖です。「自由に使えるスペース」とは、バス・トイレやキッチン、収納以外を除いた空間を指します。

物件情報に記載される専有面積とは、その部屋の入居者が専用で使える部分のことで、リビングやトイレ、浴室などが含まれます。なお、共用部分であるベランダやロフトは専有面積には含まれません。

居室が8帖程度であれば、ベッドやソファ、テーブル、デスクなどの生活に必要な家具や家電も置くことができます。

参考:畳のサイズは地域によって異なる

先に述べたように、物件情報に記載されている部屋の広さは全国共通で1畳=1.62平米が基準となっています。

ただし、畳の種類は「江戸前」「京間」「中京間」「団地間」の4種類があり、畳1枚当たりの大きさは種類によって異なります。また地域によって使われる畳の種類が異なるため、畳一枚分の大きさについては全国共通ではありません。

以下の表で、主な畳の種類とサイズ、使われている地域をチェックしてみましょう。

【畳の種類と使われる地域】

種類サイズ使われる地域
江戸間縦1.76m×横0.88m関東地方・静岡以北
京間縦1.91m× 横0.95m関西・中国・四国・九州地方
中京間縦1.82m× 横0.91m中京・一部の東北・北陸地方
団地間(五六間)縦1.7m× 横0.85m全国の集合住宅

なお、「団地間」は、高度成長期に多くの団地が建てられたことから新しい畳の種類として誕生したもので、全国のアパートや公営住宅の和室に使われています。

25平米に多い賃貸物件の間取り

25平米の賃貸物件はワンルーム・1Kの間取りが多く、特に1Kが多い傾向にあります。東京都の新宿区・大田区・世田谷で、25平米のワンルームと1Kの物件数を比較してみましょう。

【25平米のワンルームと1Kの物件数】

ワンルーム1K
新宿区20件45件
大田区4件29件
世田谷区4件56件

参考:CHINTAIネット2022年6月時点

上記の表からも、25平米の間取りはワンルームよりも1Kが多いことがわかります。

ワンルームと1Kの主な違いは、居室とキッチンが一緒になっているか、扉で隔てられているかですが、いずれも一人暮らし向けのコンパクトな物件が多いです。

25平米の賃貸物件がおすすめの人

以下の3点に当てはまる人は25平米の賃貸物件がおすすめといえます。

1.コンパクトな部屋の中でも収納性を重視している人
2.ある程度余裕のある空間で過ごしたい人
3.部屋で過ごす時間が多い人

1つずつ見ていきましょう。

コンパクトな部屋の中でも収納性を重視している人

25平米の賃貸物件の中には十分な収納スペースが確保されている物件も多くあります。

よりコンパクトな15平米や20平米の部屋には収納スペースほとんどがない場合もあるため、「コンパクトな部屋でも収納力を重視したい!」という人は25平米の賃貸物件がおすすめです。

また、物件によっては大きなクローゼットが設置されていることもあります。クローゼットに衣類や荷物が収まりきれば、新たに収納棚を設置する必要もないため部屋を広く使えます。

ある程度余裕のある空間で過ごしたい人

専有面積25平米の物件の場合、自由に使えるスペースはおおよそ8帖なので、ベッドやテーブル、テレビやソファなどの生活に必要な家具は一通り置けます。

大型家具を置いたり、荷物が多かったりする場合は狭く感じることもありますが、家具や荷物がそれほど多くない人にとっては、圧迫感がなく余裕のある空間で過ごせる広さです。

大きめのソファーを置きたい、仕事用のデスクを置きたいなどといった場合にもおすすめです。

部屋で過ごす時間が多い人

25平米ほどの広さがあれば、一人暮らしに必要な家具や家電を置いてもある程度の余裕があるため、部屋で過ごす時間が多い人もストレスなく暮らせます。

15~20平米程度の狭い部屋では、くつろぐためのソファを置くこともできないなど、自分が暮らしやすい空間作りができないことも少なくありません。

家具を置いても圧迫感が出にくく、自分好みのレイアウトにできる広さがあれば、より快適に過ごせる空間を作れます。

25平米の賃貸物件をより快適に暮らすコツ

25平米の場合、大きめの家具や家電を置いても空間にある程度の余裕を持てる点がメリットです。

しかし、以下5つのコツを押さえることでさらに快適に暮らすことができるため、自分に合ったものがあれば一度試してみてください。

1.動線を意識したレイアウトを心がける
2.背の低い家具で部屋を広く見せる
3.部屋のカラーや雰囲気を統一する
4.収納スペースを最大限に活用する
5.鏡や間接照明を効果的に使う

快適に暮らすコツについて、次項で詳しく解説していきます。

動線を意識したレイアウトを心がける

家具を設置する際には動線を意識しましょう。

たとえば、窓を全面的に塞ぐようにベッドを置いてしまうと、洗濯物を干す際に毎回ベッドをまたがなければなりません。
また、テーブルとソファの間が通りにくい、収納棚を開く際に扉が他の家具に当たるなど、家事や生活の動線を考慮しないレイアウトをすると、日常生活での小さなストレスの原因となります。

快適に暮らすためにも、動線を意識して家具の配置を検討しましょう。

背の低い家具で部屋を広く見せる

背の低い家具は部屋を広く見せる効果があります。背の高い本棚の場合、収納力は高いものの視覚的に圧迫感を与えるため、収納が足りているのであれば25平米程度の部屋では避けた方が無難かもしれません。

背の低い家具で揃えると、部屋に入った際に視界を遮るものがないため、コンパクトな部屋でも広く感じます。また、部屋に統一感を持たせたいのであれば、同じくらいの高さの家具で揃えるとよいでしょう。

部屋のカラーや雰囲気を統一する

インテリアの色がごちゃごちゃしているとまとまりのない部屋になるため、カーテンやソファ、テーブルや寝具のカラーや雰囲気は統一しましょう。

部屋に使うカラーは、3色以内に抑えるのがおすすめです。また、グラデーションのように床→壁→天井の順に明るい色にしていくと、より統一感が出て部屋が広く見えます。

雑然とした印象を避けるためには、インテリアのテーマを決めることも重要です。
ナチュラル系からモノトーン、アジア系や和風など、好みに合わせてテーマを決め、家具やファブリック類の雰囲気を揃えましょう。

収納スペースを最大限に活用する

先述したとおり、25平米の賃貸物件には収納スペースが備わっていることも多いため、部屋をより広く快適に使うためにも既存の収納スペースを最大限活用しましょう。

十分な収納スペースがあるにもかかわらず、衣類や雑貨が整理されていないと生活空間が狭くなってしまいます。
物の管理ができないと余計な買い物が増え、さらに荷物が増えることもあるので、自分の荷物の量を把握しておくことも重要です。

収納スペースを最大限活用し、それでも収まりきれない荷物は処分も検討してみましょう。

鏡や間接照明を効果的に使う

部屋を広く見せる効果的なのが、鏡や間接照明を使う方法です。鏡には奥行きを演出する効果があるので、照明や天井を映すように配置して部屋を広く見せましょう。

また、間接照明は部屋の隅に設置すると、部屋の中に陰影ができて広々とした印象の空間に仕上がります。家具と家具の間など、光の入りが少ない場所に置くのもポイントです。

25平米の賃貸物件は一人暮らしにおすすめの広さ

専有面積25平米の賃貸物件は、大きめの家具家電も置ける広さがあり、収納スペースも備わっている場合が多いため、一人暮らしにおすすめの広さです。

レイアウトによってはリラックス空間も作れるうえに、仕事のスペースを確保することも可能です。工夫次第で自分好みの部屋を演出しやすい広さなので、一人暮らしの人は25平米の賃貸物件も選択肢に入れて部屋探しをしてみてください。

なお、部屋を広く見せるコツや収納術については以下の記事でも詳しく解説しています。手軽に実践できる方法をたくさん紹介しているため、困ったときはぜひ参考にしてみてください。

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ふどサーチ編集部