賃貸洗面所に棚がなくても大丈夫!ひと工夫でスペースがアップする収納アイデアを紹介!

賃貸洗面所に棚がなくても大丈夫!ひと工夫でスペースがアップする収納アイデアを紹介!

賃貸の洗面所は、棚がなく収納スペースが限られてしまうことも少なくありません。洗面台下には収納スペースが設けられている場合もありますが、使い勝手が悪く、困っている方も多いのではないでしょうか。

脱衣所と併用することが多い賃貸の洗面所でも、アイデアしだいで収納スペースを確保することができます。今回は洗面所収納アイデアやタオル収納アイデアなどを紹介していきますので、家の片づけや整理に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

賃貸の洗面所に棚がない場合はどうする?

洗面所に棚がない場合は、自分で設置をするなどの工夫が必要です。賃貸のコンパクトな洗面所では、壁面に収納スペースを確保できる棚は欠かせません。

しかし賃貸の場合、収納棚が必要だったとしても、壁に穴を開けて取り付けるタイプのものはNGです。国土交通省のガイドラインでは、写真やポスターを留める画鋲程度の損傷であれば修繕義務を負わないとしていますが、ネジや釘などを使って壁に損傷を与えるような取り付けに関しては、借主側に修繕義務があるとされています。いくら収納するスペースが少ないとしても契約の時点で了承しているため、DIY可などの特約がない限り、借主側が修繕することになるでしょう。

賃貸の物件で収納する場所を増やすには、壁に穴を開けずに棚を設置しなければなりません。壁に穴を開けずに収納スペースを増やせるアイデアとして、以下のようなものが挙げられます。

・洗濯機上のスペースを活用
・洗濯機横のスペースを活用
・洗面台下のスペースを活用

洗濯機の上や洗面台の下といったスペースは比較的空いていることが多く、いろいろなアイテムを使うことで収納場所を増やすことができます。ここからは、スペースごとの収納アイデアを紹介していきます。

賃貸洗面所の収納アイデア①:洗濯機上のスペースを活用

比較的簡単なのは、壁に棚受け金具を取り付けて棚板を置くという方法ですが、これは壁に穴を開けなければいけないのでNGです。いったいどのようにすれば洗濯機の上のスペースを活用できるのか、具体的なアイデアを見ていきましょう。

突っ張り棒

突っ張り棒は、デッドスペースを収納スペースに変える人気のアイテムです。収縮性のある突っ張り棒を使うことで、壁を傷つけることなく手軽に洗面所収納のスペースを増やすことができるようになります。また、不要になってもほかの場所で使えるほか、簡単に処分できる点もおすすめポイントです。

やり方は簡単で、洗濯機の上のスペースに突っ張り棒を設置するだけです。たとえばタオル収納の場合、突っ張り棒を平行に2本設置し、その上に棚板や市販されている突っ張り棒用の棚を置くだけで完了となります。また、スプレータイプの掃除用具や洗濯用のハンガーを収納する、S字フックに大きめのジュートバックをかけてなかにドライヤーや掃除用具をまとめるなど、用途に合わせた使い方ができる点も魅力です。

簡単に収納スペースを作ることができますが、突っ張り棒の耐荷重には注意しましょう。洗剤など重たいものを置く場合、耐荷重が低い突っ張り棒では落ちてしまいます。とくに安価な突っ張り棒は耐荷重が低いものが多いため、収納したい物の重量を確認して購入してください。

ランドリーラック

より手軽に洗濯機の上に収納スペースを確保する場合には、ランドリーラックを活用しましょう。ランドリーラックのおすすめポイントは、作りがしっかりしている割には、比較的安価でそろえられるところにあります。安いものでは2,000円から3,000円ほどで、可動棚など機能性に優れたものでも10,000円から20,000円ほどで購入することが可能です。

ランドリーラックは一般的に、2段式で棚板や収納ラックなどがついています。収納ケースや収納ボックスを置いたり、見せる収納でカゴを置いたりするなど、自分の好きなテイストで収納スペースを増やせるのも魅力です。

ただし、ほとんどの商品が天井まで収納スペースにできるようデザインされており、洗面所の広さによっては圧迫感があるため、ランドリーラックのサイズには注意しましょう。また、縦型式洗濯機の場合は商品によって蓋の開け閉めがやりにくくなるので、棚の可動域やサイズをきちんと測り、邪魔にならないかどうか確認してから購入してください。

賃貸洗面所の収納アイデア②:洗濯機横のスペースを活用

デッドスペースになりがちなのが、洗濯機横のスペースです。比較的せまいスペースではありますが、収納アイデアによって、小物などを無駄なく収納することができるようになります。

隙間収納用のラック

最近、活用している人が増えてきているのが隙間収納用のラックです。洗濯機の横にあるスペースはとくにせまく、ラックや棚は置けないと諦めている方も少なくありません。しかし、多くの雑貨メーカーからは13~15cmほどのスリムな隙間収納用のラックが発売されており、ほんのわずかな隙間でも洗剤や入浴剤などを収納することが可能です。

幅に合わせたボックスを使えば小物なども収納できるほか、高さを活かして大容量の詰め替え用ストックも収納できます。棚付きラックであれば、多少ごちゃごちゃと詰め込んでも外側からは見えないので、片づけが苦手な方にもぴったりです。

ただし、サイズを間違えてしまうと手前にはみ出して動線を塞がれてしまいます。スリムな棚付きラックは多くの通販サイトで販売されていますが、寸法は商品ごとに違うので、洗濯機横のスペースの奥行きや幅をしっかり測り、はみ出ないものを購入しましょう。

マグネット

最近は100均でも磁力の強いマグネットが多く販売されており、十分な耐荷重があるマグネットを活用した収納方法で生活用品を整理する方も少なくありません。洗濯機の側面は金属なので、マグネットがつきます。これを利用して洗濯用のハンガーをかけたり、バスブーツを引っかけたりするなど、収納に困るような小物を整理していきます。

また、マグネットバーを使えば雑巾やウェスなどをかけておけるほか、ピンチフックなら洗濯ネットやメラミンスポンジなどの収納も可能です。突っ張り棒収納やランドリーラックなどの活用方法ができないという方は、洗濯機横のマグネット収納を取り入れてみてください。

最近は洗剤など重量があるものでも置けるマグネットラックが発売されていますが、マグネットで収納場所を作る際にもやはり耐荷重には注意しましょう。

賃貸洗面所の収納アイデア③:洗面台下のスペースを活用

排水管の影響で、洗面台下の収納がうまくできないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。排水管の横にスペースがあってもうまく置けない、奥のほうにしまったものがわからなくなるなど、収納が難しい場所ではありますが、工夫しだいで収納量を増やすことができます。ここから紹介するアイテムは単体でも使えるほか、組み合わせることでより収納力がアップするので、実際に洗面台下のスペースを見ながらチャレンジしてみてください。

ファイルボックス

洗面所下の収納には、ファイルボックスを活用するのがおすすめです。排水管を避けなければならないこともあり、洗面台下の収納では高さを工夫する必要があります。その点、ファイルボックスは種類によって高さが異なり、また奥行きもあるので、隙間を作らずに収納スペースを確保できます。

排水管がない部分には高さのあるファイルボックスを使うことで、詰め替え用のシャンプーや洗剤などのストック品のほか、ドライヤーのようなかさばるものも収納することができます。一方、排水管がある部分は低めのファイルボックスを活用し、掃除用具やブラシなどを収納するなど、スペースに応じて使い分けてみるとよいでしょう。

突っ張り棒・フック

突っ張り棒やフックも、洗面所下収納に活用できるアイテムです。2本の突っ張り棒で上部のデッドスペースを仕切り、棚板を設置して収納ボックスを置けば石鹸や歯ブラシなどこまごましたものを収納できます。また、突っ張り棒に洗剤スプレーをつるすことで、取り出しやすくなります。

洗面所下の扉裏にフックを付ければ、水切りワイパーや掃除用ブラシなど引っかけられるものの収納スペースができます。100均で売られているような小さいカゴをぶら下げれば、メラミンスポンジやヘアピンといったこまかいものの収納にもぴったりです。

工夫した小物・タオル収納方法でスペースが増える!

小物やタオルの収納に困る方も少なくありません。一つ一つは小さいアイテムであっても、それらを取り出しやすいように収納すると結果的にかなりの広いスペースを占めてしまいます。

洗面所の限られた収納スペースを小物やタオル類で埋めないよう、便利な収納アイテムを使って対処しましょう。ここからは、便利な収納アイテムの活用法について解説していきます。

ヘアアクセサリー

ヘアアクセサリーは、フックやマグネットを使って収納するのがおすすめです。

・ヘアゴム:フックにかける
ばらばらになりやすいヘアゴムは、フックに引っかけましょう。100均などで売られている粘着式の透明フックであれば原状回復の際にも簡単にはがせるので、鏡裏や洗面台収納の扉の裏に張り付けることも可能です。

・ヘアピン:マグネットでくっつける
ヘアピンは、マグネットにくっつけて収納しましょう。鏡裏や洗面台収納の扉の裏に横長のマグネットを張り付ければ、ヘアピン収納スペースがあっという間に完成します。なお、両面テープを使用するとはがしたときに跡が残ってしまうので、マスキングテープで養生してからマグネットを張り付けるとよいでしょう。

・ピアス、イヤリング:ワイヤーネットにかける
ピアスやイヤリングは、ワイヤーネットを活用してみましょう。鏡裏などに透明フックを2つ張り付けてワイヤーネットをつるし、ワイヤー部分にピアスやイヤリングを引っかければ完成です。

・指輪:フックに引っかける
指輪を収納したい場合はフックに引っかけましょう。ただし、洗面所は湿度が高く湿気がこもりやすいので、宝石がついているものやシルバーの指輪は置かないようにしてください。また、洗顔などで一時的に外した指輪を置いておくのであれば、リングホルダーを活用するのもおすすめです。

ヘアアクセサリーやアクセサリーは飾りがついているものも多く、形もそれぞれ違うため、収納がしづらいというのが難点です。まとめて収納すると選ぶのに時間がかかってしまうようになりますが、フックやマグネットを使って収納すれば全体が見やすくなり、紛失のリスクも低くなります。

洗剤類

前述しましたが、洗濯用や浴室用、トイレ用の洗剤はファイルボックス収納にするのがおすすめです。洗剤は、本体容器はもちろん詰め替え用も大きさや形がばらばらなので、そのまま収納するとデッドスペースができやすく、収納スペースを無駄に広く使ってしまいます。さらにパッケージがカラフルなこともあり、悪目立ちしてしまうことも少なくありません。

ファイルボックスを活用すれば、洗剤ごとに本体容器と詰め替え用をまとめて収納できるようになります。ふにゃふにゃしてしまいづらい詰め替え用もしっかりと収まり、倒れてしまうこともほとんどありません。

また、ファイルボックスをホワイトなどに統一すれば洗剤パッケージのデザインも隠せます。中身が見えなくて不便という場合は、ラベルシールを貼っておくとよいでしょう。なお、ラベルシールは多くのサイトでテンプレートが用意されており、そこからダウンロードして作ることもできますが、100均でもさまざまなタイプが販売されているため好みのものを探してしてみてください。

タオル

タオルは、収納スペースを作るよりもコンパクトにたたむことで収納しやすくなります。タオルは収納時にかさばるのが難点ですが、たたみ方を工夫するだけで収納量がぐんとアップします。以下に、比較的簡単に小さくたためる方法をご紹介しますので、タオル収納の前にチェックしておきましょう。

①タオルを裏返しにして横長に広げる
②タオルの長いほうを半分に折り、さらに半分折って小さい長方形にする
③長いほうを横向きにして、左側の1/3を折りたたむ
④右側の1/3を折って、③で折った左側のタオルの間に右側のタオルをはさむ
⑤形を整える

上記の手順でたたむとタオルが自立するので、立てて並べたり重ねたりするなど、スペースに合わせて収納してください。

洗面所に棚がない賃貸でもアイデア次第で収納スペースは作れる!

洗面所は、洗濯用品や入浴用品、スキンケア用品やデンタルケア用品など多くのものを収納したい場所でもあります。しかし収納スペースは限られており、うまく片づけられずに悩んでいる方も多いのですが、デッドスペースを上手に利用すれば、収納する場所を作り出すことは可能です。最近はおしゃれな収納ボックスや収納ケースも多く、テイストをそろえることでおしゃれな印象に仕上げられるので、アイデアを練りながらぜひ自分らしい収納にチャレンジしてみてください。

ふどサーチ編集部