【2022年最新】タワーマンションの平均家賃相場を都市別に徹底調査!住むメリットや注意点も紹介

タワーマンションが並び建っている様子

タワーマンションは、東京の都心部を中心に各地に誕生しています。タワーマンションに住みたいと考えている人も多いと思いますが、気になるのはやはり家賃ですよね。

そこで今回は、タワーマンションの平均家賃相場を「東京」「大阪」「名古屋」のエリア別にご紹介します。また、タワーマンションに住むメリットや注意点についても解説していきますので、物件探しの参考にしてみてください。

そもそもタワーマンションとは?

法的に明確な定義はありませんが、一般的に、20階以上あるマンションはタワーマンションとして扱われています。建築基準法第20条では高さが60m以上の建物を「超高層建築物」としており、高さ60mは20階とほぼ同じ高さのため、20階以上をタワーマンションとすることが多いのです。

タワーマンションは、おもに以下のような特徴があります。

・20階以上
・高さ60m以上
・耐震性など高い安全基準が求められ、国土交通大臣の認定が必要
・高さが100mを超える場合は、屋上にヘリポートの設置が義務付けられている

タワーマンションは建設時にさまざまな基準や義務があるため、安全性が高い点が特徴です。さらに、以下のようなおすすめポイントがあります。

・眺めが良い
・日当たりが良好
・セキュリティ対策が万全

このような魅力を持っているため、タワーマンションに住むことを目標に日々の仕事に励む方も少なくありません。

高層マンションとタワーマンションとの違い

高層マンションとタワーマンションを分ける定義はありませんが、高さと階数で区別をするのが一般的です。

高層マンションタワーマンション
高さ31m以上60m以上
階数10階以上20階以上

高層マンションは高さ31m以上(10階以上)の建物を指します。高さのある建築物は、建築基準法や消防法において高さ31m・60m・100mで区別されており、高さが31mを超える建物は「高層建築物」とされます。そうして一般的には高層マンションと呼ばれるようになりました。

一方、タワーマンションは高さ60m以上(20階以上)の「超高層建築物」の部類に入り、超高層マンション(タワーマンション)と呼ばれています。高さのある建築物ほど建設時の基準が厳しくなるため、タワーマンションは厳しい条件をクリアした安全な建物といえるのです。

【東京都】主要都市にあるタワーマンションの平均家賃相場はいくら?

タワーマンションの家賃相場は高いイメージがありますが、エリアや築年数、設備などによって、10万円以下で住めるものから100万円を超えるものまで幅広くあります。

ここからは、全国三大都市である「東京」「大阪」「名古屋」の家賃相場をチェックしていきます。まずは東京都のエリアからご紹介です。

※タワーマンションに絞った家賃相場 2022年5月19日時点(CHINTAI調べ)

港区のタワーマンションの平均家賃相場・・・およそ24.4万円

港区の平均家賃相場は東京都内でも高めな傾向にあります。そのなかでもタワーマンションの家賃相場は24.4万円ほどがベースと、高額です。ただし、上層階を避ければもう少し家賃を抑えることも可能となります。

港区は、六本木や汐留、赤坂などがあり、マスコミや外資系企業などが集まるエリアです。高層オフィスビルや商業施設、タワーマンションが多くあるため、部屋からは東京タワーをはじめ都会の夜景を楽しむことができます。

中央区のタワーマンションの平均家賃相場・・・およそ23.45万円

日本有数のショッピングエリアである銀座をはじめ、商業施設が多く交通の利便性も高い中央区。そのため、タワーマンションの平均家賃相場は高めな傾向にあります。しかし利便性が良いだけでなく、エリアによってはレインボーブリッジやスカイツリーなどの眺望も楽しめます。

江東区のタワーマンションの平均家賃相場・・・およそ18.10万円

江東区も、港区や中央区と比べると家賃相場が下がる傾向にあります。近年では豊洲や東雲、有明を中心にタワーマンションが増えています。とくに豊洲エリアは、再開発により街が整備され、大型商業施設も多く買い物にも便利です。

品川区のタワーマンションの平均家賃相場・・・およそ18.45万円

品川区は、武蔵小山や大崎を中心にタワーマンションが多くあり、マンションによっては桜の名所である目黒川、東京湾を眺められます。周辺に商業施設や公園があるタワーマンションも多く、暮らしやすいエリアです。

交通の便もよいエリアですが、港区や中央区と比較すると家賃は抑えめな傾向にあります。

【大阪府】主要都市にあるタワーマンションの平均家賃相場はいくら?

大阪府でタワーマンションが見られるのはおもに大阪市と堺市の2つです。それぞれのタワーマンションの平均家賃相場を見てみましょう。

大阪市のタワーマンションの平均家賃相場・・・およそ14.35万円

東京都と比べると、全体的に家賃相場が安くなります。大阪市の代表的な繁華街、梅田や難波エリアはタワーマンションが多く、交通アクセスが良好なうえにショッピングにも便利です。

【名古屋都市圏】主要都市にあるタワーマンションの平均家賃相場はいくら?

東京・大阪双方にアクセスしやすい愛知県名古屋市も、再開発によりタワーマンションの建設が増えています。名古屋市のタワーマンションの平均家賃相場を見ていきましょう。

名古屋市のタワーマンションの平均家賃相場・・・およそ21万円

名古屋市ではおもに名駅や栄、伏見エリアにタワーマンションが建っています。名古屋駅周辺を中心に再開発が進んでおり、タワーマンションの建設も増えているのです。

タワーマンションに住むメリットとデメリット

タワーマンションに住むというステータスを手に入れたい人、または建物の利便性や充実度に惹かれている人などにとって、憧れの住まいであるタワーマンション。タワーマンションにはどのようなメリットとデメリットがあるのか、タワーマンションの特徴について見ていきましょう。

タワーマンションに住むメリット

タワーマンションには以下のようなメリットがあります。

①眺望と日当たりの良さ
②共用施設が充実している
③防犯性に優れている
④買い物や交通の利便性が高い

タワーマンションの大きなメリットとして、眺望の良さが挙げられます。物件や階数によっては海や都市部を一望でき、幻想的な夜景を楽しむことが可能です。また、周囲を遮るものがないため日当たりも良く、部屋の中も明るくなります。

さらに、入居者のみ利用できる充実した施設を備えた物件が多いことも特徴です。マンションによってはジムやプールが設けられており、忙しい人でも敷地から出ずにトレーニングやリフレッシュができます。

もちろん、セキュリティ性の高さも見逃せません。タワーマンションは防犯性が高く、玄関から部屋までにいくつもの認証が必要な物件もあります。24時間の管理体制で、日中はコンシェルジュ、夜は警備員が常駐している物件も多いため、セキュリティ面に不安を覚えることは少ないでしょう。

なお、タワーマンションは駅から徒歩数分の場所にあるものや、駅直結のものが多くあります。駅周辺には商業施設も集まっているため、生活の利便性が高いのもタワーマンションのメリットのひとつです。

タワーマンションに住むデメリット

メリットが多いタワーマンションですが、以下のようなデメリットもあります。

①ベランダに洗濯物を干せない
②エレベーターの移動に時間がかかる
③災害時に不便なことが多い

タワーマンションは、落下の危険や景観の維持を理由に、ベランダに洗濯物を干すことを禁止しているところが多くあります。その場合は、洗濯乾燥機や浴室乾燥機を使うといった対策が必要です。

また、エレベーターの待ち時間が長い点もデメリットです。物件によっては、高層階と低層階でエレベーターを分けたり、住戸数に合った台数を設置したりしています。しかし、通勤・通学時間帯である平日の朝などは混雑しやすく、マンションを出るまでに時間がかかることも少なくありません。

さらに、タワーマンションで怖いのは災害時の二次被害です。たとえば、地震などで停電が発生するとエレベーターが使えなくなります。さらに、給水ポンプが動かなくなり断水してしまうケースもめずらしくありません。災害時に備え、水や食料を準備しておく必要があるといえます。

タワーマンションのメリット・デメリットをそれぞれ把握してから入居するかどうかを判断しよう

タワーマンションは、エリアや物件によっては一般的なマンションとあまり家賃相場が変わらない物件も多くあります。

また、部屋からの眺めが良い、充実した施設が揃っているなどのメリットがある一方、災害時の停電や断水のリスクがある点には注意が必要です。タワーマンションの特徴やメリット

・デメリットをふまえつつ、タワーマンションへの入居を検討してみてはいかがでしょうか。

ふどサーチ編集部