対応が悪い不動産屋やスタッフのポイントとは?見分けるコツなども解説!

物件情報の紙を指しながらお客様に説明する不動産会社スタッフ

部屋探しでお世話になるのが不動産会社ですが、中には不動産会社の対応が悪くて嫌な気持ちになったという人もいるのではないでしょうか。

まともに話を聞いてくれない、マナーをわきまえていないなど、人として魅力を感じられないスタッフにはやはり相談したくありませんよね。

そこで今回は、対応が悪い不動産会社・スタッフの特徴や、見るべきポイントについて解説します。スムーズに部屋探しを行えるよう、事前にチェックしておきましょう。

対応が悪い不動産屋の特徴

対応が悪い不動産屋には以下のような特徴があります。

1.おおげさな広告表示を行っている
2.相場より大幅に家賃が安いなど、良い条件の物件ばかりそろっている
3.希望した物件を内見させてもらえず、物件数を絞って提案してくる
4.何かと理由をつけて来店を強く促される
5.ネット上の口コミ・評判が悪い

まずはこれらの特徴から見ていきましょう。

おおげさな広告表示を行っている

チラシや店頭に、「格安」や「業界一」といった言葉を使っている場合は注意が必要です。不動産広告のルールでは、消費者を誤認させる可能性がある用語について使用が禁止されています。

たとえば、「当社だけ」「日本初」など、他の不動産会社よりも優位に立つようなものは原則使用禁止です。また、「安値」「完売」など著しく安い・売れ行きが良い印象を与えるような用語についても裏付けがない限りは使用禁止となっています。

参考:公益社団法人 全日本不動産協会 「不動産広告のルール」

相場より大幅に家賃が安いなど、良い条件の物件ばかりそろっている

インターネットや店舗の看板などに掲載されている物件が、どれも条件の良い物件ばかりであれば、おとり物件の可能性があります。

おとり物件とは、空室がない物件や取引意思のない物件など、実際には入居できない物件を使って集客するための物件、あるいはそのための方法を示す際に使われる言葉です。

おとり物件を見て来店した人には「その物件は入居者が決まった」などと伝え、他の物件を紹介します。

たとえば、駅近で新築なのに家賃が相場より安いなど、好条件がそろっている場合はエリアの家賃相場などを確認し、おとり物件かどうか見極めましょう。

なお、おとり物件については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

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おとり物件の見極め方を紹介!騙されないためにしっかり確認していこう

希望した物件を内見させてもらえず、物件数を絞って提案してくる

実際に住む部屋を決める際には、気になる物件はすべて内見をしたいものです。

しかし、「内見したい!」と伝えても、説明もなしに不動産会社が内見する物件数を絞る場合は注意が必要です。

たとえば、希望しているのにも関わらず1〜2件だけで内見を済まし、その中から選んで契約するよう促すといった場合、悪質な不動産会社の可能性が高いといえます。

ただし、なかには物件の候補を決めかねているお客様に対し、条件に合わせて絞っている場合もあります。もしわからないときは自分の要望や希望条件をあらためて伝え、相手の反応を伺ってみてください。

何かと理由をつけて来店を強く促される

不動産会社によっては、物件の問合せをした際に特に確認もせず「まずは店舗に来てください」といわれるケースもあります。

このような場合、問合せた物件がおとり物件で実際に来店をすると他の物件を紹介されるという可能性もないとは言い切れません。

不動産会社から、さまざまな理由でしつこく来店を求められる場合は注意してください。

ネット上の口コミ・評判が悪い

不動産会社で嫌な対応を取られた場合、TwitterなどのSNSに口コミとして投稿されることも少なくありません。

なかには虚偽の口コミが書かれていることもありますが、あまりにも悪い口コミが多い場合は、問合せをしたときの対応をチェックし、状況に応じて他の不動産会社も検討してみましょう。

対応が悪い不動産屋スタッフの特徴

不動産会社自体の口コミや評判が良くても、スタッフによっては対応が悪い場合もあります。

1.誠意が感じられない接客を行っている
2.執拗に契約を勧めてくる
3.希望条件に合った物件を紹介してくれない
4.物件のデメリットの説明をしない
5.メールが送られる時間帯やタイミングがおかしい

上記のような特徴を持つ人が担当の場合、別のスタッフに変えてもらえないかどうか問合せてみるのも有効です。

誠意が感じられない接客を行っている

来店したときの挨拶や笑顔がないなど、接客態度が悪いスタッフも中にはいます。

また、相談したことに対して「そんな条件で部屋なんて見つからない」などと真摯に対応してくれなかったりと、誠意が感じられない接客をする人には注意しましょう。

執拗に契約を勧めてくる

快適な部屋に住むために、部屋探しは慎重に行わなければなりません。しかし、「今日決めないと明日には他の入居者が決まってしまうかも」などと、契約を急かされる場合もあります。

また、執拗に契約を勧めてくる場合は、物件の設備や初期費用などについての説明も曖昧にされる可能性があります。

賃貸契約は、礼金や敷金、仲介手数料などでまとまったお金が必要です。希望条件とは異なる物件にもかかわらず安易に契約をすると、入居後に「こんなはずじゃなかった」「契約を解消したい」など後悔の気持ちが強くなることもあります。

強引な契約だと感じたら、その場では契約をせずに一度持ち帰って慎重に検討しましょう。

希望条件に合った物件を紹介してくれない

部屋探しをする際には、予算やエリア、駅からの距離や設備などの希望をスタッフに伝えます。しかし、予算を大幅にオーバーした物件など、要望に沿わない物件を紹介するスタッフがいます。

スタッフ自身や会社の利益になる物件ばかりを紹介する可能性もあるため、紹介理由に納得がいかない場合は注意してください。

ただし提示した条件や数によっては、優秀なスタッフであったとしても全ての希望条件を満たす物件が見つけられない場合もあります。その場合は条件に優先順位を付けて提示することで、可能な限り希望に沿った物件を紹介してもらいやすくなります。

物件のデメリットを説明しない

どんなに良い物件であってもどこかにデメリットはあります。

しかし物件のメリットしか説明をせず、注意点やデメリットについて話さないスタッフもいるため注意が必要です。入居者のことを考えず、契約のことばかり意識しているスタッフは信頼できるとはいえません。

メールが送られる時間帯やタイミングがおかしい

問合せへの回答・物件情報などのメールが送られる時間や、電話がかかってくる時間帯が夜間である場合は、スタッフのビジネスマナーを疑いましょう。

たとえば、深夜1時にメールが送られてきたり、22時以降に電話をかけたりするのはマナー違反です。一般的には就業時間内に行うものであるため、相手の生活に配慮せず、に時間帯を気にしないスタッフは対応において問題があるといえます。

また、問合せへのレスポンスの速さもチェックしておきましょう。特に2~3月の繁忙期などは、担当者の対応が遅いと気に入った物件に先に他の入居者が決まってしまう場合もあります。

問合せや要望には迅速に対応してくれて、かつこちらの決断を急かさないスタッフであれば安心して物件探しを任せられます。

対応が悪い不動産屋を見分けるポイント

気持ち良く部屋を借りるためにも、やはり対応の悪い不動産屋には当たりたくないものです。ここからは、対応が悪い不動産屋を見分けるポイントを5つご紹介します。

1.店内や外観の清潔さ
2.宅建免許証の更新回数や営業年数
3.スタッフの態度や真摯さ
4.押し売り営業の有無
5.口コミ、評判

それぞれ詳しく見ていきましょう。

見分けるポイント①:店内や外観の清潔さ

店外・店内の掃除が行き届いていないのは、お客様を迎えられる状態ではありません。また、書類が机の上に散乱しているような場合も、個人情報を雑に扱っている可能性があるため注意が必要です。

見分けるポイント②:宅建免許証の更新回数や営業年数

不動産業には「宅地建物取引業の免許」が必要ですが、この宅建免許証から営業年数がわかります。ホームページなどに以下のような記載があるので確認してみましょう。

国土交通大臣(■)第◯◯◯◯号
東京都知事(■)第◯◯◯◯号

(■)部分は免許の更新回数で、(1)は5年未満、(2)は5年以上、(3)は10年以上営業を続けていることを表しています。

営業年数の長さは信頼の証明にもなりますが、事業拡大など様々な理由で免許番号が変わっているケースもあります。
また、営業年数が短い不動産会社でも対応の良い不動産会社はあるので、あくまでも参考程度にしてください。

見分けるポイント③:スタッフの態度や真摯さ

親身になって相談に乗ってくれるかどうかは、電話対応やメールの文言などからもチェックできます。ポイントを押さえた回答や、丁寧な受け答え、返信の早さなどから判断してみましょう。

見分けるポイント④:押し売り営業の有無

こちらの要望を流したり、相談中や内見中に押し売り営業をしたりするようであれば、その不動産会社は悪質である可能性があります。

希望する賃貸物件ではなく、不動産会社にとって都合の良い物件を強く推薦された場合、勢いに押されてその場で契約しないよう、冷静に検討しましょう。

見分けるポイント⑤:口コミ・評判

飲食店や美容室に行く前に、お店の口コミを調べる人も多いのではないでしょうか。

Twitterやネット上には、不動産会社を利用した人による口コミが書かれています。口コミに対する不動産会社の返信も含めて確認し、事前にどのような雰囲気かをつかみましょう。

不動産会社の評判は、不動産会社の比較サイト「ふどサーチ」からも閲覧できます。
実際に利用した人による、不動産会社の「良いところ」や「おしいところ」がわかるため、リアルな声を参考に質の良い不動産会社を選ぶことが可能です。

地域密着型と大手の不動産屋だったらどっちが良い?

不動産会社には、地域密着型と大手の不動産会社があります。同じ不動産会社ですが、特徴やメリットなどを見ていきましょう。

地域密着型大手不動産会社
特徴目立つ看板がなく初めての街では見つけにくい場合が多い駅前などにあり看板が目立つ
メリット地域の情報に精通している全国展開のため広い範囲で部屋を探せる
注意点ホームページやSNSがないことが多い知名度の高さから時期や曜日によっては相談できない場合がある

地域密着型は、地元の人がその地域で長く営業しているところが多く、地域の情報により長けている傾向があります。転勤や進学など、土地勘のない場所で部屋探しをする人にもおすすめです。

大手不動産会社は、エリアを絞り込まず、広めの範囲から選びたい人におすすめです。各エリアに店舗があるため、比較検討しながら物件を探すことができます。

それぞれのメリットや注意点を踏まえて、自分に合った店舗を選んだり、複数社を比較したりすることが大切です。

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対応が悪い不動産会社を見極めて納得のいく部屋探しをしよう

部屋探しをするとき、対応が悪い不動産会社やスタッフに出会ってしまうと「引越しするのが不安」と感じる方も少なくありません。

せっかくなら、相談して正解だったと思えるような不動産会社を探したいものですが、数ある不動産会社の中から質の良い会社・店舗を見極めるのは簡単ではありません。

不動産会社選びに困ったときは、不動産会社の口コミサイト「ふどサーチ」を利用してみてはいかがでしょうか。

「ふどサーチ」では、物件を探すのではなく、口コミや評価を見て気になった不動産会社に部屋探しを依頼できます。良い不動産会社を選んで、かしこく部屋探しをしたいとお考えの方はぜひチェックしてみてください。

ふどサーチ編集部