スクリーンへ映像を映し出し、自宅に居ながら大画面でドラマや映画を楽しむために使うのがホームプロジェクターです。
最近は、低価格で持ち運びできるプロジェクターも多く、一人暮らしの部屋に設置している人も増えています。しかし、何をどのように選んでいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、一人暮らしにおすすめのプロジェクターを厳選して5つご紹介します。また、プロジェクターの種類や選び方のポイントも解説していきますので、プロジェクターの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
一人暮らしの部屋でホームプロジェクターの映像を楽しもう!
NetflixやAmazon primeビデオなどのVODサービスが増え、自宅で映画やドラマを楽しむ人が増えました。
また、コロナ禍によりリモートワークになったり、以前より外出を控えるようになったりしたことから、以前にも増して自宅で過ごす時間が増えたことも、自宅で映画やドラマを楽しむ人が増えた要因のひとつです。
映像美が売りの映画や、アーティストのライブ映像などは、映画館の気分を味わえる大画面で楽しみたい方も多いでしょう。
しかし、一人暮らしの部屋はワンルームや1Kなどが多くスペースが少ないため、大型テレビを設置しにくいケースも少なくありません。そのため多くの人が、テレビやスマホ、タブレット、パソコンなどで動画を視聴しているのではないでしょうか。
また、小さな画面は迫力が感じられないほか、スマホやタブレットであれば途中でSNSやメールの通知などがきて、視聴の妨げになってしまうおそれもあります。
このような問題を回避しつつ、念願の大画面で映像を楽しむために取り入れたいのがホームプロジェクターです。
プロジェクターといえば、学校や会社で使用するイメージがあるかもしれませんが、近年ではホームシアターを楽しむために、自宅に取り入れている人も多くいます。
また、コンパクトで接続が簡単にできるプロジェクターもあり、一人暮らしの部屋でも大画面での映画や動画を十分に楽しむことができます。
一人暮らしの部屋でプロジェクターを設置するメリット
プロジェクターは、「一人暮らしだからこそおすすめできる家電」ともいわれています。一人暮らしでプロジェクターを取り入れるメリットは以下の2つです。
1.大画面で映画やゲームが楽しめる
2.テレビ代わりになる
ひとつずつ見てみましょう。
①大画面で映画やゲームが楽しめる
映画やゲームを大画面で楽しめるのは、プロジェクターを置く大きなメリットです。
コロナの影響により、自宅で過ごす時間が増えたことをきっかけに、映画・ドラマ・アニメなどの鑑賞やゲームを自身の趣味に加えたという方もめずらしくありません。
プロジェクターを設置すれば、迫力のある映像を大画面で楽しめます。自宅に居ながら映画館のような気分が味わえ、映像への没入感が高まります。
②テレビ代わりになる
一人暮らしの部屋はテレビを置くスペースに悩みがちです。コンパクトな部屋に大きめのテレビを設置すると圧迫感があり、部屋が狭く感じたりテレビが部屋のテイストに合わないと感じたりしてしまうこともありえます。
そんなときプロジェクターであれば、場所を取らず、部屋のインテリアの邪魔にもならずにテレビ代わりに使用できます。
また、スクリーンを購入しなくても白い壁があれば投影できるため、好きな場所で映像を楽しむことが可能です。
一人暮らしの方向きなプロジェクターの種類
多くのプロジェクターが販売されていますが、一人暮らしの部屋に合うプロジェクターはどのような種類なのでしょうか。一人暮らしにおすすめなのは、主に以下の3つです。
1.モバイルプロジェクター
2.据置型
3.超短焦点型
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
モバイルプロジェクター
モバイルプロジェクターは、コンパクトで持ち運びしやすいのが特徴です。小型サイズなので、ワンルームの部屋でも置き場所に困りません。
一方で小型なぶん、据置型のプロジェクターよりも解像度や明るさが劣ることがあります。しかし、手のひらサイズの軽量タイプのほか、バッテリー内蔵タイプもあるので、アウトドアや出張先でのプレゼンなど幅広いシーンで使用可能です。
据置型
据置型とは、テーブルや棚に置くタイプのプロジェクターです。
画質や明るさ(ルーメン)など、モバイルプロジェクターよりも性能の良い製品が多くあります。また、4Kに対応したプロジェクターも豊富で、こちらはきれいな映像を楽しめるのが特徴です。
ただし、サイズが大きく重さもあるため、持ち運びには向いていません。また電源が必要なので、決まった場所で見る人に向いています。
超短焦点型
ワンルームや1Kなどの部屋には、超短焦点型プロジェクターがおすすめです。
超短焦点型とは、プロジェクターと壁・スクリーンの距離が近くても、ピントの合った映像を大画面で映すことが可能なプロジェクターのことです。
映像は、プロジェクターとスクリーンの距離が遠いほど大きくなり、距離が近いほど小さくなります。この距離は「焦点距離」あるいは「投影距離」と呼ばれ、大画面を映すためには一般的に数メートルほどの距離が必要といわれています。
一人暮らしの部屋で数メートルの投影距離を確保するのは難しいですが、ハイスペックな超短焦点型のプロジェクターを使えば、投影距離が約30cmでも100インチの大画面を映すことが可能です。スペースがなくても大画面での映像が楽しめるのは大きなメリットです。
ただし、超短焦点型のプロジェクターは、スクリーンに歪みが出やすい場合があります。広くて滑らかな白い壁か、超短焦点型専用のスクリーンを使用しましょう。
一人暮らしでのプロジェクター選びの際に押さえておきたいポイント
プロジェクターは、製品によって性能が異なります。以下のポイントを押さえ、自分に合ったプロジェクターを選びましょう。
1.投影距離
2.設置箇所
3.解像度
4.ルーメン(明るさ)
5.価格
上記5つについて、それぞれ詳しく解説していきます。
①投影距離
まずは投影距離を確認しましょう。先述したとおり、プロジェクターはモデルによって投影距離が決まっています。製品によって異なりますが、100インチを映し出すには、約2〜3mの距離が必要とされています。
一人暮らしの部屋によっては、2〜3mの距離を確保するのがむずかしいこともあるため、投影距離が1m程度の「短焦点型」や、15〜30cmの「超短焦点型」のプロジェクターがおすすめです。
②設置箇所
2つ目のポイントは設置場所で、最初にプロジェクターの使用場所について考えてから購入するのがベターです。プロジェクターは、テーブルやプロジェクター台に置いたり、天井に吊るせたりするタイプがあります。
プロジェクター台には、三脚タイプや移動ができるキャスタータイプがあり、落下防止ガードがついている製品も多いため安心です。テーブルや床に直接置く場合は、落下に注意したり生活動線を邪魔しない場所に置いたりする必要があります。
設置する場所によって、大きさや投影距離の違いなどおすすめのプロジェクターのスペックも変わります。ホームシアターを快適に楽しむためにも、どこで使うかをシミュレーションして購入しましょう。
③解像度
解像度とは画像の密度のことで、この解像度により画質の良さが決まります。
映像は縦横に並んだドットで表現されており、このドットの数が多ければ多いほどきめ細かい映像が映し出されます。高画質で映像を見る場合には、解像度の高いプロジェクターを用意しなければなりません。
たとえば、フルHDは1920×1080、4Kは3840×2160と表示されています。80インチ以上であれば、1920×1080、100インチ以上は3840×2160を選ぶことを目安にすると、大画面で高画質の映像が楽しめます。
④ルーメン
4つ目は、「輝度」とも表現されるルーメン(lm)です。これはプロジェクターの明るさを示すもので、数値が高いほど画面が明るく、くっきりと映し出されます。ルーメンには100〜3000 lmなど、プロジェクターによって幅がありますが、ホームプロジェクターの場合は、1000〜2000lmを目安にしてください。
日中や部屋の電気を点けた状態で視聴する場合は、3000lmほどあると明るい場所でも映像を見ることができます。いつ、どのような状況で使用することが多いかを考えましょう。
⑤価格
最後は価格帯です。プロジェクターの価格は、メーカーや性能によって幅広く、数千円〜十万円以上のものまであります。
初めてプロジェクターを購入する場合は、1万円前後の製品がおすすめです。この価格でもある程度の機能が備わっているので、プロジェクターがどのようなものかを試しに使うことができます。しかし、価格によって備わる機能や解像度などが異なるため、「高画質で映画を見たい」「無線タイプにしたい」など、自分の希望に合う性能を備えたプロジェクターを選びましょう。
【厳選】一人暮らしの部屋におすすめのプロジェクターまとめ
数多くあるプロジェクターの中から、一人暮らしの部屋におすすめのプロジェクターを厳選して5つご紹介します。
1.【1万円以下で買えて低価格】オーバータイム OT-PJ100TE
2.【1万円以下で買えてDVDプレイヤー内蔵型】ラマス RA-PD080
3.【超短焦点レンズで短い距離で投影できる】エプソン EB-436WT
4.【小型でスピーカーとしても使える】Anker Nebula Capsule II
5.【天井に臨場感のある映像が投影可能】アイオーチョー iO2S ミニ プロジェクター
それぞれの特徴について説明していくので、購入前にチェックしてみてください。
①【1万円以下で買えて低価格】オーバータイム OT-PJ100TE
こちらは小型のプロジェクターで、3000ルーメンの明るさと、台形補正機能付きで、鮮明な映像を楽しめます。また、DVD再生機能がついているのが特徴で、手持ちのDVDやレンタルしたDVDが再生可能です。
さらに、ゲームやスマホなどさまざまな機器に接続でき、1万円以下の低価格ながら、多彩な機能がついているのも魅力です。
【オーバータイム OT-PJ100TE】
価格:9,690円(税込)
スペック表 | |
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本体サイズ(幅×縦×奥行) | 235×100×185mm |
重さ | 約1.33kg |
明るさ | 3000 lm |
解像度 | 800×480 |
投影距離 | 約1.0〜4.2m |
画面サイズ | 30〜150インチ |
※2022年5月5日時点
【おすすめポイント】
・DVDプレイヤー搭載
・部屋の広さに合わせて画面サイズの調整できる
・明るい場所でも動画を楽しみたい人におすすめ
・シンプルなデザインで部屋になじむ
②【1万円以下で買えてDVDプレイヤー内蔵型】ラマス RA-PD080
DVDプレーヤーがついたホームプロジェクターです。DVDを見る際に面倒な接続が不要なので、手軽にDVDを楽しめます。
また、スピーカーも内蔵されており、臨場感ある映像を大画面で見られるのもポイントです。画面のサイズは30〜150インチまであるため、部屋の広さに合わせて希望のサイズを選べます。
【ラマス RA-PD080】
価格:8,480円(税込)
スペック表 | |
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本体サイズ(幅×縦×奥行) | 205×95×160mm |
重さ | 約1.05kg |
明るさ | 70lm |
解像度 | 800×480 |
投影距離 | 約1.0〜4.2m |
画面サイズ | 30〜150インチ |
※2022年5月5日時点
【おすすめポイント】
・DVDプレイヤー搭載
・部屋の広さに合わせて画面サイズの調整できる
・スピーカー内蔵で没入感が高まる
③【超短焦点レンズで短い距離で投影できる】エプソン EB-436WT
約83cmの距離で80インチの画面を投影できる、超短焦点型のプロジェクターです。
投影距離が短いため、スペースが狭く置き場所が限られている室内でも、大画面の映像を映し出せます。また、ルーメンは3000lmもあるため、明るい室内でも映像が鮮明に映り、視聴場所を選びません。
【エプソン EB-436WT】
価格:18,790円(税込)
スペック表 | |
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本体サイズ(幅×縦×奥行) | 345×105×300mm |
重さ | 600g |
明るさ | 3000 lm |
解像度 | 1280×800 |
投影距離 | 約83cm |
画面サイズ | 80インチ |
※2022年5月5日時点
【おすすめポイント】
・短い投影距離で大画面の映像を楽しめる
・明るい場所で動画を楽しみたい人におすすめ
④【小型でスピーカーとしても使える】Anker Nebula Capsule II
こちらは2020年にグッドデザイン賞を受賞した小型のプロジェクターです。解像度が高く、100インチの大画面を映し出します。
ポイントは、Android TV 9.0を搭載していることです。NetflixやYouTubeなど、5,000以上のアプリがダウンロードできます。
また、ピントを自動で調整するオートフォーカス機能がついているほか、台形補正も可能で、初めてでも操作しやすいプロジェクターです。サイズは500ml缶ほどと持ち運びしやすく、スピーカーとしても利用できるので、室内だけでなく外出先での使用にも便利です。
【Anker Nebula Capsule II】
価格:59,800円(税込)
スペック表 | |
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本体サイズ(幅×縦×奥行) | 80×150×80mm |
重さ | 739g |
明るさ | 200lm |
解像度 | 1280×720 |
投影距離 | − |
画面サイズ | 100インチ |
※2022年5月5日時点
【おすすめポイント】
・アプリを内蔵できる
・コンパクトで持ち運びに便利
・家でも外出先でも大画面を楽しめる
・シンプルな操作方法で初めてでも使いやすい
⑤【天井に臨場感のある映像が投影可能】アイオーチョー iO2S ミニ プロジェクター
こちらは重さ380gの小型モバイルプロジェクターです。レンズ部分を90度まで回転できるので、三脚や台を使わずに好きな場所に投影が可能です。天井に映して、寝ながら映画を楽しむこともできます。
フルHD画像と2000lmの明るさ、スピーカー内蔵で臨場感のある映像を大画面で視聴可能。また、ポケットサイズで6500mAhの大容量バッテリーを搭載し、パソコンやスマホとも接続できるので、外出先での使用もしやすいです。
【アイオーチョー iO2S ミニ プロジェクター】
価格:42,780円(税込)
スペック表 | |
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本体サイズ(幅×縦×奥行) | 154×27×96mm |
重さ | 243g |
明るさ | 2000lm |
解像度 | 1280×720 |
投影距離 | − |
画面サイズ | 20〜100インチ |
※2022年5月5日時点
【おすすめポイント】
・角度調整が簡単で好きな場所に投影できる
・小型サイズで外出先の使用にもおすすめ
ホームプロジェクターで一人暮らしの余暇時間を充実させよう
ホームプロジェクターは、場所を取らずに大画面での映画鑑賞ができるほか、テレビの代わりにもなるため、一人暮らしの狭い部屋にこそ取り入れたい家電です。
小型サイズのモデルはワンルームや1Kの部屋でも置く場所に困らず、外出先で映画やゲームを楽しむこともできます。
また、超短焦点型プロジェクターを選べば、投影場所とプロジェクターの距離が近くても大画面を映し出すことが可能です。
動画視聴やゲームが趣味という方は、自分に合った性能を搭載したホームプロジェクターを取り入れて、充実した毎日を送ってみてはいかがでしょうか。
※掲載した商品の価格は2022年5月5日時点のものです