おすすめ不動産会社の選び方を徹底解説!種類や向いている人なども確認

不動産会社の担当者が物件情報を見せている様子

不動産会社は種類や数が多く、賃貸物件を探す際はどこに相談すべきか迷ってしまいますよね。

そのような場合、不動産会社の選び方から見直す必要があるかもしれません。
不動産会社の種類やそれぞれの違いについて押さえておけば、目的に適し、自分に合った不動産会社を選べます。

今回は、不動産会社の選び方や、不動産会社から物件を紹介されたときの確認ポイントについて解説します。理想的な賃貸物件を見つけられるよう、事前に把握しておきましょう。

自分に合ったおすすめの不動産会社の選び方

まずは不動産会社の選び方について、主に下記5つの選び方があります。

不動産会社の選び方①:大手 or 地域密着型
不動産会社の選び方②:強み・得意分野
不動産会社の選び方③:サービス内容
不動産会社の選び方④:宅地建物取引業の更新回数
不動産会社の選び方⑤:口コミ・評判

詳細も解説していくので、賃貸物件探しで不動産会社を訪れる際は参考にしてみてください。

不動産会社の選び方①:大手 or 地域密着型

まずは大手or地域密着型の不動産会社の2つから選びます。
それぞれの特徴を把握し、自分に合う会社を選びましょう。

<大手不動産会社の特徴>
・自社物件等を持っている場合もあり、紹介してくれる賃貸物件数が多い
・広いエリアから賃貸物件を紹介してもらえる
・特典やキャンペーンなどを開催していることがある

<地域密着型不動産会社の特徴>
・地元の情報により精通している
・不動産情報が集まるデータベースにはない物件を取り扱っていることもある

不動産業界には専用のデータベースがあり、そこに掲載された情報から希望条件に合う賃貸物件を紹介してもらえます。この点に関しては大手・地元密着型のどちらにも差はありません。

しかし、大手の場合は自社物件・管理物件の情報を保有している可能性があり、紹介してもらえる物件数が多いという特徴があります。

一方、地元密着型の場合は大家さんとの繋がりが強く、データベースに掲載されていない賃貸物件情報を管理している可能性があります。
また、地元の生活環境についても詳しいため、土地勘のない場所へ引越す場合にも生活のイメージがしやすく安心して利用することが可能です。

大手不動産会社と地域密着型不動産会社の違いやそれぞれの特徴について、より詳しく知りたい方はコチラの記事もぜひ参考にしてみてください。

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不動産会社は「地域密着」と「大手」どちらがいい?メリット・注意点を紹介

不動産会社の選び方②:強み・得意分野

不動産会社にはそれぞれ強みや得意分野があり、それらを理解しておかなければ求めている賃貸物件情報を十分に得られないかもしれません。主に以下のようなジャンルの強み・得意分野にわかれています。

<不動産会社の強み・得意分野のジャンルについて>
・賃貸物件の仲介
・テナントの仲介
・戸建てやマンションの売買
・管理業務専門
・不動産の価格査定や鑑定

住まいを探す場合は、賃貸物件をメインに取り扱っている不動産会社を利用しなければなりません。
不動産会社の折り込みチラシや店舗HP、店頭の不動産情報、ポータルサイトの不動産会社情報などを参考に、強み・得意分野をチェックしましょう。

不動産会社の選び方③:サービス内容

不動産会社ごとのサービス内容を把握して、自分にとってメリットのある不動産会社を選びましょう。以下に、サービス内容の例をいくつかご紹介します。

<不動産会社のサービスについて>
・初期費用が抑えられる制度(仲介手数料半額など)
・割引やキャッシュバックキャンペーンの実施
・オンラインでの相談、内見予約サービス

不動産会社によっては、競合他社との差別化を図るために仲介手数料半額や、キャッシュバックキャンペーンなどを実施しています。これらのサービスを活用すると、引越しの際にかかる費用を抑えられます。

また、仕事や家庭などの事情で直接足を運べないときは、オンラインサービスを提供する不動産会社がおすすめです。
チャットやメールでの相談が可能であるほか、内見もオンラインで実施している不動産会社もあるため、時間や場所にとらわれず相談できます。

不動産会社の選び方④:宅地建物取引業の更新回数

宅地建物取引業の更新回数を確認することも、安心して利用できる不動産会社か見極めるひとつの手です。

宅地建物取引業とは、不動産業を営むうえで必要になる免許です。宅地建物取引業法の規定により、免許は5年に1回更新しなければなりません。

不動産会社のHPや店頭には宅地建物取引業の更新回数が掲載されています。
更新回数の多さは営業期間の長さと更新審査に通っている回数を意味しているため、信用できるかどうかの判断基準として活用してみましょう。

不動産会社の選び方⑤:口コミ・評判

不動産会社の口コミ・評判をチェックすると、店舗の雰囲気や対応力の高さなどを判断できます。口コミ・評判は以下の方法でチェックしてみましょう。

<口コミ・評判のチェック方法>
・Googleで検索できる口コミサイトに掲載された口コミを見る
・SNSに投稿された口コミ、評判をチェックする
・CHINTAIの「不動産会社比較サイト ふどサーチ」を活用する

口コミ・評判をチェックする際は、具体的な内容が記載されたものを参考にしましょう。感情や印象が中心の口コミ・評判では、相性の問題な可能性もあり、客観的な視点での評価が難しくなります。知りたい内容を自分なりにリストアップして、それらに該当する口コミ・評判を探してみてください。

また、CHINTAIが提供する「不動産会社比較サイト ふどサーチ」というサービスを活用すれば、希望エリアに合わせて店舗ごとの口コミ・評判をチェックできます。項目ごとに点数化がされており口コミ内容も明確なので、不動産会社の判断基準として利用しやすいサービスです。

不動産関連会社にもいくつか種類がある!おすすめの人も併せて紹介

不動産関連会社には種類もいくつかあるので、ここではそれぞれの特徴について詳しく解説します。
不動産会社の種類ごとに細かい部分が異なっているため、不動産会社選びの参考にしてみてください。

不動産仲介会社

不動産仲介会社とは、物件の売買・賃貸契約について仲介をする不動産会社です。大家さん・オーナーと購入・賃貸希望者の間に立って、相談受付や内見対応、事務手続きなど契約に必要な流れをアシストします。

また、賃貸契約の際は不動産仲介会社へ「仲介手数料」という費用を支払いますが、これは仲介してもらった不動産会社への報酬のことです。

上記の内容を踏まえたうえで、不動産仲介会社がおすすめの人は以下の通りです。

<不動産仲介会社がおすすめの人>
・賃貸物件を探している人
・賃貸物件探しの相談に乗ってほしい人

不動産管理会社

不動産管理会社とは大家さんに代わって賃貸物件の管理を行う会社のことで、賃貸物件のメンテナンスや入居者の募集対応などを行います。
賃貸物件を自社管理しているため、家賃交渉の相談にも乗ってもらいやすいことが特徴です。

そんな不動産管理会社がおすすめの人の特徴を見てみましょう。

<不動産管理会社がおすすめの人>
・家賃交渉をしながら賃貸物件を探したい人
・入居後に発生したトラブルを契約時と同じ会社へ相談したい人

また、仲介会社・管理会社についてはこちらのページでも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

▼関連記事
不動産会社は主に4種類!不動産売買・賃貸で関わる会社を詳しく解説

賃貸保証会社(家賃保証会社)

賃貸保証会社(家賃保証会社)とは、入居者が支払う家賃を保証してくれる会社のことです。入居者が家賃滞納や家賃を支払えない状況に陥った際、賃貸保証会社が家賃を立て替えてくれます。

賃貸物件の契約を行う際は、基本的に連帯保証人を求められますが、賃貸保証会社がその代わりを担います。さらに、賃貸保証会社によっては退去する際の原状回復費用を保証してもらえるケースもあり、大家さん・入居者にとってメリットのあるサービスです。

賃貸保証会社を利用するには、初回の審査を通過しなければならないほか、通過後は保証料の支払いも必要です。また、利用する賃貸保証会社は不動産会社から指定される場合も多いため、保証内容も含めて事前に確認しましょう。

以上を踏まえ、賃貸保証会社の利用がおすすめの人は以下の通りです。

<賃貸保証会社がおすすめの人>
・連帯保証人を立てられない人

賃貸ポータルサイト

賃貸ポータルサイトとは、賃貸物件情報が掲載されたサービスです。

扱っている賃貸物件情報が豊富で、自宅にいながら物件情報を細かくチェックできます。また、気になる物件情報があればすぐに問合せできるため、効率的に賃貸物件を探せます。

注意点として、賃貸ポータルサイトは不動産会社が運営しているとは限らず、IT関連企業が運営しているポータルサイトも少なくありません。

このような場合、物件情報に関する問合せを運営会社に行っても期待する回答を得られないことも多いので注意しましょう。

賃貸ポータルサイトがおすすめの人は次のとおりです。

<賃貸ポータルサイトがおすすめの人>
・幅広いエリアから賃貸物件を探したい人
・豊富な情報の中から気になる物件を見つけたい人

不動産会社のおすすめ紹介物件で確認すべきポイント

ここからは、不動産会社からおすすめされる紹介物件に関して確認すべき、下記5つのポイントを解説します。

確認ポイント①:希望条件が取り入れられた賃貸物件を紹介してくれるかどうか
確認ポイント②:賃貸物件のマイナスな情報も提供してくれるか
確認ポイント③:賃貸物件内の採寸はどうか
確認ポイント④:設備は問題ないか
確認ポイント⑤:周辺地域の雰囲気はどうか

入居後に後悔しないよう、各ポイントについて押さえておきましょう。

確認ポイント①:希望条件が取り入れられた賃貸物件を紹介してくれるかどうか

希望条件が取り入れられた賃貸物件かを確認し、契約の可否を判断しましょう。

不動産会社おすすめの紹介物件は、必ずしも自分が希望する賃貸物件とは限りません。家賃や間取り、駅までの距離など条件をそれぞれチェックして、希望通りかどうか判断することが大切です。

部屋探しの際は、条件の優先順位や外せない条件などを設定し、伝えておくようにしましょう。
不動産会社が顧客の希望に合った賃貸物件を紹介しやすいことに加え、自分でも希望に合った物件かや、希望を汲み取っておすすめ紹介物件を提示してくれる不動産会社かが判断しやすくなります。

確認ポイント②:賃貸物件のマイナス情報も提供してくれるか

賃貸物件を探す際はマイナス情報も確認し、入居後のトラブルを回避しましょう。プラス面の情報ばかり確認していると、生活上の欠点を見逃してしまうおそれがあります。

不動産会社は、賃貸物件のマイナスな情報も把握しています。実際の生活をイメージしながら、欠点となりそうなポイントを探ってみましょう。

また、マイナスな情報も快く提供してくれる不動産会社であれば、自分にとって大事な部屋探しも安心して任せることができるといえます。

確認ポイント③:賃貸物件内の採寸はどうか

内見の際は賃貸物件内の採寸を行い、イメージ通りの部屋かどうか確認しておきましょう。

間取りの図面だけでは窓や洗濯機置き場、収納スペースの広さなど、部屋の細かい部分の把握がむずかしくイメージと違ったということもあります。

入居後の失敗を防ぐよう、内見の際にはメジャーを持参し、細かいところまで採寸しておきましょう。入居日までに採寸が済んでいると、購入する家具・家電を揃える際の参考にできます。

確認ポイント④:設備は問題ないか

賃貸物件内の設備に問題がないかを確認し、生活環境の充実度をチェックしておきましょう。

おすすめ紹介物件として提示された物件情報をよく見るほか、内見の際も設備の様子を確認することがおすすめです。とくに確認すべき設備は以下になります。

<確認すべき設備>
・エアコン:機能や消費電力の確認
・洗濯機置き場:場所とサイズの確認
・浴室関係の設備:浴室乾燥や追い焚き機能など条件にマッチするかを確認
・水回り:洗面台やキッチン、浴室などの水が問題なく出るかを確認
・インターネット環境:導入済みかどうかを確認
・窓:建て付けの確認

各設備の状態をチェックして、理想とする生活環境が整っているか確認しましょう。

確認ポイント⑤:周辺地域の雰囲気はどうか

周辺地域の雰囲気から、安心して暮らせる環境かどうか判断することも重要です。賃貸物件そのものに問題がなかったとしても、周辺地域でのトラブルが多い可能性もあります。

周辺地域について調べる方法は次のとおりです。

<周辺地域の情報収集について>
・自治体や警察署HPから犯罪状況を確認する
・実際に物件周辺を歩いて雰囲気を見る(壁の落書きやゴミ捨て場の清掃状況など)
・実際に物件と駅の間を歩いて雰囲気を見る(治安や街灯の数・明るさなど)
・インターネット上のコミュニティ(地域の掲示板など)を確認する

周辺環境については、実際に目にしたり体感したりしてみなければわかりにくいことに加え、時間帯によって雰囲気が変わることも少なくありません。

そのため、できる限り内見には足を運び、時間帯を変えつつ実際に歩いて、周辺地域を何度か確認することがおすすめです。

また、どうしても訪れられない場合は、確認したいポイントをまとめつつ不動産会社のスタッフに詳しく話を聞くようにしましょう。

不動産会社の選び方を押さえて、自分におすすめのところを探そう

不動産会社の選び方を押さえておかないと、自分に合った賃貸物件に巡り合えないかもしれません。最後に不動産会社を選ぶ際のポイントをおさらいしますので、あらためてチェックしてみてください。

<不動産会社を選ぶポイント>
・大手 or 地域密着型、それぞれの特徴を知る
・不動産会社の強み・得意分野を知る
・サービス内容(オンライン対応やキャンペーンなど)をチェックする
・宅地建物取引業の更新回数をチェックする
・口コミ・評判をチェックする

また、不動産会社の種類や特徴も把握しておくと、目的に合った不動産会社を利用できます。今回ご紹介したポイントを参考に不動産会社を選び、希望条件に適した賃貸物件を紹介してもらいましょう。

ふどサーチ編集部