部屋探しにおすすめな時期は?物件数が多い・お得に契約しやすい月をご紹介!

家と引越しトラックとカレンダー(部屋探しの時期を考えている様子)

部屋探しをする際に気になるのが、空いている物件の数や引越し料金です。しかし、その数や料金は1年を通して安定しているわけではなく、繁忙期や閑散期など、時期に応じて変動しています。

どの時期になるとお得に契約できるのかがわかれば、スムーズに部屋探しを進められます。今回は、部屋探しにおすすめの時期を月別で詳しく解説していきますので、お悩みの方は参考にしてみてください。

賃貸物件の部屋探しにおすすめの時期は希望する条件によって異なる

賃貸物件の部屋探しをするのにおすすめな時期は、「価格を優先する人」と「より多くの物件から検討したい人」でそれぞれ異なります。

引越しには「繁忙期」と「閑散期」にわかれます。2〜4月は新生活が始まるタイミングなので、不動産会社はもちろん、引越し業者も「繁忙期」です。また、9月~10月頭にかけても転勤などの影響で第二の繁忙期といわれます。反対に「閑散期」は、引越しのピークが落ち着く時期を指します。

「繁忙期」と「閑散期」では、以下の3つの点に違いがあります。

・物件数
・交渉の有利不利
・引越し代金

1年間を通じて、上記の3つはどのように変化をするのか、ここから詳しく説明していきます。

【月別】部屋探しにおすすめの時期を紹介!

部屋探しは、1年間のうちどの時期におこなうのがいいのでしょうか。月ごとに変化する物件数や引越し代金などを把握し、自分にぴったりの部屋探しの時期を知りましょう。

【1月】優良物件が多く出回る繁忙期

1月は、3月の新生活に合わせて退去が決まった物件が増える時期です。退去をする際には、退去予定日の1〜2ヶ月前に「退去予告」を大家さんへ伝えなければいけません。

就職や転勤などで3月に退去する人は、1月頃に退去を申し出ます。そのため、全国各地で物件の入居募集がかけられ始め、優良物件がとくに増える時期となります。ただし、4月の新生活に向けて多くの人が動き出す時期でもあり優良物件ほどすぐに埋まっていくので、早めに行動するように心がけましょう。

【2月】物件数も入居希望者も多い時期

2月は不動産会社がとくに混雑する月です。物件数は、まだ豊富に残っている時期ですが、入居希望者が増えるため、募集をかけた翌日には入居者が決まることもあります。1月同様に、条件のよい物件は次から次へと埋まっていくため注意してください。

また、この時期に内見を申し込んだ場合、予約が取りにくい場合があります。入居希望者も増えるため、価格交渉も難しい時期です。気になる物件を見つけたらすぐに内見を申し込み、比較検討しながら選んでみてください。

【3月】新生活に間に合うためのラストチャンス

3月は賃貸契約を結んだ人が増えるため、物件数は1〜2月よりも減ります。しかし、3月から入居を考え始める方もいるため、不動産会社の混雑具合はそれほど変わりません。

3月は、とくに引越し会社の予約が取りづらくなる点に注意してください。3月中旬〜4月上旬が引越しのピークとなり、この時期は、週末だけでなく平日も予約で埋まっていることがあります。

さらに、1年でとくに忙しくなる時期のため、引越し代金も割高になる可能性が高いです。4月からの新生活に合わせるのであれば、引越し業者の確保のためにも、2月時点で部屋を決めておくのがおすすめです。

【4-5月】不動産会社はオフシーズンに入り価格交渉がしやすい時期

1〜3月の忙しさが一段落し、不動産会社は閑散期に入るため、ピーク時よりも物件数は減ります。そのため、5月のゴールデンウイークに内見や引越しの準備ができたり、不動産会社も余裕をもって対応してくれたりと、繁忙期よりも落ち着いて部屋を探せるようになるのがメリットです。

なお、閑散期に入ると価格交渉がしやすくなります。繁忙期は入居者の数が増えるのですが、閑散期は入居希望者が減るため、空室を避けたい大家さんが、敷金・礼金などの値下げや家賃が数ヶ月間無料になるフリーレントなどに応じる場合があるからです。

【6-8月】内見をゆっくりおこないたいならこの時期がおすすめ

雨の多い梅雨の時期や、暑さが厳しい夏は引越しをする人も減るため、引越し料金がオンシーズンよりも下がっていることが多いです。引越し時期が決まっていない方や、価格重視の方はこの時期の部屋探しをおすすめします。

また、不動産会社も比較的空いているので、じっくりと相談がしやすい環境です。内見もゆっくりできるため、希望条件に妥協したくない人に向いています。

【9-10月】新築物件が多く出回る時期

9〜10月は、年明けから始まる1〜3月の繁忙期に向けて入居者を募集するために、新築物件が増える時期といわれています。また、結婚式を挙げる人も増えるため、カップル向けの新築物件が多く出回っているのもこの時期です。新築や優良物件をねらっている人は、9〜10月の部屋探しがおすすめです。

また、9〜10月は人事異動のタイミングとなるため、引越し需要が再び高まります。週末や連休は引越し業者が確保できない場合もあるので、異動が決まったらすぐに部屋探しと引越し日を決めましょう。

【11-12月】新生活の部屋探しを早めに始めるならこの時期

年明けの繁忙期を前に、徐々に賃貸物件の数が増え始める時期ですが、不動産会社はまだ空いているためゆっくり部屋探しができます。さらに、引越し料金も安いため、価格も重視しつつ数多くの物件から比較して選びたい人におすすめの時期といえます。

部屋探しは引越しの何ヶ月前から始める?

部屋探しは、引越し予定日の約2ヶ月前を目安に始めるのがおすすめです。不動産会社に申し込みや内見を済ませても、「それでは明日から入居します」というわけにはいきません。賃貸契約には必要書類の提出や入居審査などがあり、実際の入居までには時間がかかります。

仮に審査にとおらなかった場合は、また振り出しに戻ります。部屋探しは少なくとも2ヶ月前から始め、賃貸契約を1ヶ月前に済ませておくというのが一般的です。「突然の転勤」や「受験結果の発表がぎりぎり」などの場合を除き、余裕をもったスケジュールが立てられるよう早めに部屋探しに取りかかりましょう。

部屋探し開始から引越し当日までのスケジュール

ここからは、部屋探しから引越し当日までのスケジュールを、どのように立てるべきか解説していきます。

引越し1ヶ月~2ヶ月前

部屋探しの最初の1歩として、住むエリアと賃貸物件の希望条件を決めましょう。

■住むエリアを選ぶ
会社や学校までの通勤・通学時間で選んだり、交通の利便性がよい駅の近くで検討したりします。「自転車で通学するから駅は気にしない」「職場や学校まで電車一本で行きたい」など、自分の希望に合わせてエリアを絞っていきましょう。治安や周辺施設も調べておくと、引越し後に「スーパーが離れた場所にしかなかった」などの後悔がありません。

■希望条件をリストアップする
家賃をはじめ、間取りやバス・トイレ別、駅までの距離、設備などの希望条件を決めておきます。家賃の上限や譲れない条件が決まってないと部屋探しが難航し、時間がかかってしまうからです。
また、お部屋の条件は、譲れない条件・あったらうれしい条件などあらかじめ優先順位を決めてリストアップしておくと、お部屋探しがよりスムーズに進みます。

引越し2週間~1ヶ月前

希望条件に近い物件が見つかったら、実際に不動産会社に行き、内見と賃貸契約を結びましょう。

■内見
不動産会社へあらかじめ希望条件を伝えておくと、目星をつけていた物件以外にも似たようなおすすめ物件を紹介してくれます。内見をしてみたらより気にいる物件が見つかったというケースもあるため、実際に足を運んで部屋を比較してみましょう。内見時は、物件情報だけではわからない駅までの実際の距離や、周辺環境を確認できるよい機会です。

■賃貸契約を結ぶ
提出書類を郵送で提出する場合は、手続きまでに時間がかかります。また、入居審査の結果が出るまで約1週間かかるとすると、引越しの1ヶ月前には賃貸契約を済ませておくのがおすすめです。

引越し1週間~2週間前

この時期は、引越し業者の手配を済ませ、荷造りを始める段階です。

■引越し業者の手配
日時と引越し先、荷物の量などを記入し、少なくとも3社ほどの引越し会社に見積もりを依頼して比較します。荷物が少量で業者に依頼せず引越しをする場合、軽トラックの手配や作業を手伝ってもらえそうな人への依頼なども忘れないようにしましょう。

■荷物をまとめる
普段使わないものからまとめていきます。引越しぎりぎりになって荷造りを始めると、粗大ごみの処分に間に合わない、引越し当日まで荷造りをするなどのトラブルが起こるかもしれないので、2週間前から少しずつ始めておくようにしましょう。
ただし、引越し直前まで必要なものを誤って梱包してしまわないよう気をつけてください。また、引越し直後に必要なものも注意が必要です。今の家では使わないからと早めに梱包をして、引越し後どこにしまったのかわからなくなってしまう可能性もあります。オフシーズンの服や雑貨など、直近で使う予定のないものからまとめていきましょう。

引越し当日~1週間前

引越しの1週間前からは、住民票の移動やライフラインなどの手続きを始めます。

■転出届・転居届を提出
「転出届」は、同じ市町村区内に引越した場合に、現在住んでいる役所・役場で手続きをします。一方「転居届」は、異なる自治体に引越す場合に必要な手続きです。いずれも引越しの14日前から手続きが可能なので、引越しの繁忙期は役所での手続きも混雑するため余裕をもっておこないましょう。

■電気・水道・ガスなどの手続き
現在使用しているライフラインの解約・使用開始の手続きを済ませます。ほかの作業で忙しくなりがちですが、遅くとも1週間前には各事業者に連絡をしておきましょう。なお、現在契約している事業者を新居でも引き続き利用する際には、現在の住居での解約と新居での開始を同時に手続きできるかもしれないので、事前に確かめておくことをおすすめします。

部屋探しの時期ごとの特徴を押さえて快適な部屋探しをしよう!

1〜2月は繁忙期であり1年のなかでも多くの物件が出回るため、数ある物件のなかから選んで決めたい方にはおすすめの時期といえます。しかし、1年のうちでとくに忙しい時期となるため業者が混雑しており、引越し料金が割高になったり、物件がすぐに埋まったりするおそれがあります。

反対に閑散期は物件数が減りますが、不動産会社も余裕があるため初期費用の価格交渉がしやすくゆっくりお部屋探しをできたり、引越し料金が安くなったりするので、価格重視の方におすすめです。時期ごとの特徴を知り、トラブルのないように部屋探しをおこなってみてくださいね。

ふどサーチ編集部