家賃はクレジットカード払いできる?知っておきたいメリット・注意点も解説

女性がクレジットカードについて調べている様子

「家賃はクレジットカード払いができるのか」「支払い時のメリットやデメリットはあるのか」など、家賃の支払いにクレジットカードを使うかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。これまでは口座引き落としが主流でしたが、キャッシュレス化が進んできた現在において、クレジットカードでの支払いを望む方も増えてきています。

そこで今回は、家賃のクレジットカード払いで得られるメリット、そしてクレジットカード払いにおける4つの注意点をご紹介します。また、クレジットカード払いに対応した賃貸物件の探し方も紹介していきますので、これから新居を探す方は参考にしてみてください。

物件によっては家賃のクレジットカード払いが可能!

賃貸物件によっては、家賃のクレジットカード払いが可能です。入居者の利便性向上のほか、家賃の未払いや延滞などのトラブルも防げるため、「クレジットカード払い可」の物件が増えてきています。

ただし、賃貸物件や不動産会社によってカード払い対応の可否は異なるほか、支払いに対応しているカードの種類にも違いがあります。初期費用のみクレジットカード払いに対応しているケースもあるため、事前に不動産会社へ支払い方法の確認が必要です。

「クレジットカード払い可」の物件が少なかった理由

これまで「クレジットカード払い可」の物件が少なかった理由は、手数料の問題があったためです。クレジットカード払いの場合、手続きの際に手数料が発生します。たとえば家賃が50,000円だった場合、手数料として5%引かれると、大家さんには47,500円が振り込まれます。

このようにクレジットカード払いは、家賃収入から手数料が引かれてしまうため、敬遠されることも多くありました。では、なぜ現在はクレジットカード払いに対応する大家さんや不動産会社が増えてきたのか、次項でその理由を解説します。

家賃のクレジットカード払いは、さらに普及が見込まれる

クレジットカード払いは入金時の手間がかからず、入金忘れや家賃滞納などのリスクも少なくなるので、入居者にも大家さんにもメリットがあります。そのため、今後はさらなる普及が見込まれています。さらに、昨今はキャッシュレス決済が普及したこともあり、入居者の利便性を考慮してクレジットカード払いの導入に力を入れている不動産会社も少なくありません。

これらの理由から、クレジットカード払いに対応する不動産会社・大家さんは今後も増えていく見込みがあります。

家賃のクレジットカード払いができる賃貸物件の探し方

クレジットカード払いができる賃貸物件の探し方は、以下の方法が挙げられます。

<クレジットカード払いができる賃貸物件の探し方>
・賃貸物件紹介サイトで物件ごとの支払い方法を確認する
・不動産会社へ足を運んで確認する

賃貸物件紹介サイトでは、いくつもの条件を指定して賃貸物件を探せます。「クレジットカード払い可」の賃貸物件も探せるため、入居先を探す際は条件を指定してみましょう。不動産会社においても、希望する賃貸物件の条件に「クレジットカード払い可」を追加しておけば、該当する物件を紹介してもらえます。

また、不動産会社・店舗の接客や対応方法などが気になる場合は「ふどサーチ」を利用してみるのがおすすめです。クレジットカード払い可の不動産会社に絞って探すこともできます。また、不動産会社・店舗ごとに店舗の情報や利用者の口コミ、評判が掲載されているため、自分に合った不動産会社を探すことが可能です。

家賃をクレジットカード払いにする5つのメリット

家賃をクレジットカード払いにしたときに得られるメリットは、大きく以下の5つがあります。それぞれ詳細を解説していきます。

①家賃支払いのタイミングをずらせる
②振り込みの手間がかからない
③振り込み忘れを防止できる
④家計を管理しやすくなる
⑤クレジットカードのポイントやマイルが貯まる

①家賃支払いのタイミングをずらせる

クレジットカード払いにすることで、自分の経済状況に合わせて家賃を支払うタイミングを調整できます。クレジットカードは後払いなので「今月は手持ちのお金が少ない」といった場合も、次の月の引き落とし日までに指定口座へ家賃の入金ができていれば問題ありません。カード会社が毎月自動で送金してくれるので、万が一のときも家賃を滞納せずに支払えます。

②振り込みの手間がかからない

クレジットカード払いであれば、家賃の振り込みにかかる手間が省けます。銀行振込や大家さんへ手渡しで家賃を支払う場合、期日までにお金を用意して、自分で手続きしなければなりません。

しかし、クレジットカード払いの場合は自動で振り込んでくれるため、わざわざ手間をかける必要がなくなります。引き落とし日までに指定の口座へお金を入金しておくだけで、家賃の支払いが済ませられるのです。

③振り込み忘れを防止できる

クレジットカード払いで家賃を支払っておけば、振り込み忘れなどで家賃の支払いが遅れる心配もありません。仕事や私用で忙しく家賃の支払い日を忘れてしまったとしても、クレジットカード払いであれば決まった時期に家賃を支払えます。

家賃を滞納してしまうと今後の信用に響いてしまう可能性もあるため、そういったリスクを防ぐ面でもクレジットカード払いは有効です。

④家計を管理しやすくなる

家賃も含め、生活に必要な出費をクレジットカード払いにしておけば、家計の管理がしやすくなります。通信費や光熱費、家賃など固定費の支払いをクレジットカードで済ませておくと、支払い明細を確認するだけで毎月の出費額のチェックが可能です。また、クレジットカードと連携できる家計管理用アプリを使えば、どこに・どのくらいお金を使ったのか一目でわかります。

⑤クレジットカードのポイントやマイルが貯まる

クレジットカードで家賃を支払うことで、ポイントやマイルを貯めやすくなります。家賃は毎月まとまった額のお金を支払うため、ポイントやマイルが安定して貯まっていきます。貯まったポイント・マイルを日用品の購入などに充てられれば節約も可能です。

ただし、家賃の支払いがポイント還元の対象かどうかは事前に確認しましょう。

家賃をクレジットカード払いする際の4つの注意点

最後に、家賃をクレジットカード払いにする際に気をつけておきたい以下4つの注意点を解説していきます。

①指定のクレジットカードでしか支払えない場合がある
②支払い日までに、お金を口座に入れておく必要がある
③引越すタイミングによっては、2軒分の費用の支払いが重なる
④家賃支払いがポイント還元対象外の場合がある

場合によっては家賃の支払いを滞納してしまうこともあるので、余計なトラブルを回避するためにもひとつずつチェックしてみてください。

①指定のクレジットカードでしか支払えない場合がある

賃貸物件や不動産会社によっては、クレジットカードの種類や会社が限定されていることがあります。たとえば、賃貸物件紹介サイトなどで「クレジットカード払い可」と記載されていても、特定のカードでしか支払えないケースです。現在もっているクレジットカードが対応していない可能性もあるので、契約前に確認しておきましょう。

②支払い日までに、お金を口座に入れておく必要がある

クレジットカードを利用する際は、支払い日までに指定口座への入金を忘れないようにしましょう。クレジットカード払いであれば自動で家賃を入金してくれますが、当然ながら自分の口座からは毎月家賃分のお金がなくなります。口座残高が不足していると引き落としがされず、支払いの不備として扱われてしまいます。

延滞が何度もある、延滞期間が長いといったことが続くと、クレジットカードの利用停止になりかねません。口座には余裕のある残高を用意しておき、延滞が起きないようにしておきましょう。

以下に、残高不足を防ぐ方法をいくつか紹介します。

<残高不足を防ぐには>
・支払い日をスケジュール帳などへメモしておく
・引き落とし日を事前に連絡してもらう
・引き落とし用の口座を給与が振り込まれる口座に指定しておく

クレジットカード会社によって異なりますが、引き落とし日が近づくと事前に連絡してもらえるよう設定できるサービスがあります。毎月事前に連絡をもらえれば、支払日当日になって焦ることもなく安心です。

③引越すタイミングによっては、2軒分の費用の支払いが重なる

引越しのタイミングによっては旧居と新居の家賃を2重に支払わなければならず、金銭的な負担が一時的に重くなる可能性があります。たとえば、旧居の解約日が4/10、新居の家賃支払いが4/1から始まる場合、旧居と新居の両方で家賃が発生します。

旧居も新居もクレジットカードで家賃を支払っていると、翌月の引き落とし日に予想外の金額が請求されるかもしれません。引越す際はタイミングが合うような引越し計画を立てつつ、家賃の支払い方法について契約書もチェックしておきましょう。

家賃の支払い方法には、日割りと月払いの2パターンがあります。日割りの場合は、月初めから解約日までの日数を計算して家賃を支払います。一方、月払いは月末までの家賃を支払わなければなりません。契約書を確認して事前に用意すべき金額を把握できれば、急な出費にも対応できます。

家賃の二重払いについて気になった方は、「家賃の二重払いとは?引越し費用をお得に抑えるコツを7つ紹介します」の記事で、注意点や二重払いを防ぐ方法などを紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

④家賃支払いがポイント還元対象外の場合がある

メリットの項目でも少し触れましたが、家賃の支払いのみクレジットカードのポイント還元対象外というケースがあります。カード会社やカードの種類によってどの支払いが対象となるかが異なるため、物件探しの際はポイント還元のルールも確認しておきましょう。

ポイント還元の対象外となっている場合は、カード会社・カードの種類の変更なども検討してみてください。ポイント還元のルールについては、各カード会社のWEBサイトにて「利用方法」や「よくある質問」などで確認できます。

家賃のクレジットカード払いができる賃貸物件で、お得&快適に生活しよう!

「クレジットカード払い可」の賃貸物件は増えてきており、入居者がお得+快適に家賃の支払いができるようになってきました。以下のメリットを参考に、家賃の支払い方法について検討してみてください。

<クレジットカード払いのメリット>
・家賃支払いのタイミングをずらせる(今月の支払いが厳しいときも安心)
・自動で家賃を支払えるため、振り込みの手間がかからない
・振り込み忘れや家賃延滞を防げる
・利用明細を確認できるため家計を管理しやすくなる
・家賃支払いのたびにポイントやマイルが貯まる

ただし、いくつか押さえておきたい注意点もあるので、今回ご紹介した4つの注意点もチェックしておきましょう。
また、クレジットカード払いに対応した賃貸物件を探す際は「ふどサーチ」も利用してみてください。不動産会社の口コミや評判なども確認できるので、信用できる会社を探すことにも役立ちます。

ふどサーチ編集部