【業種別実態調査】医療・福祉関連業界の方にアンケート!リアルな家賃やお部屋の条件は?

医療・福祉関連業界で働く女性

引越ししようと情報収集しているとき、
「他の人ってどんなお部屋に住んでるんだろう?どうやって部屋探ししているんだろう?」
「普通は家賃いくらくらいなんだろう?」などのリアルな部屋探し体験記を、誰もが一度は調べてみたことがあるのではないでしょうか。

今回は、2022年10月に行われた医療・福祉関連業界の方の住まいやお部屋探しに関するアンケート結果をご紹介します。医療・福祉関連業界の方は、ぜひ参考にしてみてください!

アンケ―ト調査概要

アンケート調査名:賃貸物件に関するアンケート調査

実施期間:2022年10月14日~2022年10月24日 
対象者:一都六県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・栃木県・茨城県・群馬県)在住で、賃貸物件への引越し経験がある20歳~59歳の方
全体回答数:8,322(うち、ご本人もしくは同居のご家族が「医療・福祉関連業界」で従事されている方の回答数は1,099)
調査手法:インターネット

医療・福祉関連業界の住まい事情

そもその年収はどのくらい?

はじめに、そもそも医療・福祉関連業界に携わる方の年収はいくらくらいなのでしょうか?
世帯年収に対する回答結果は以下の通りになりました。

医療・福祉関連業界全体
1位300万円台:17.65%300万円台:16.11%
2位400万円台:17.65%(同率1位)400万円台:15.81%
3位500万円台:12.47%500万円台:12.34%
4位答えたくない:10.10%600万円台:9.59%
5位600万円台:9.46%答えたくない:9.01%

アンケートでは、医療・福祉関連業界の方の世帯年収は『300万円台』『400万円台』という回答が一番多く、割合としては、合わせて35.30%を占めています。

また、『200万円台』『100万円台』『100万円未満』という回答の割合は、合わせて12.47%でした。

他業界を含めた全体でみると『300万円台』『400万円台』の割合は31.93%、『200万円台』『100万円台』『100万円未満』の割合は14.26%だったので、比較すると、医療・福祉関連業界では世帯年収が300万円未満の方は若干少なく、300~500万円の方が多いようです。

家賃はどのくらい?

では、医療・福祉関連業界の方の家賃はいくらくらいなのでしょうか?
家賃に対する回答結果は以下の通りになりました。

医療・福祉関連業界全体
1位6~7万円台:35.67%6~7万円台:29.07%
2位8~9万円台:23.48%8~9万円台:21.87%
3位4~5万円台:13.74%4~5万円台:15.01%
4位10~11万円台:10.10%10~11万円台:12.33%
5位12~14万円台:7.92%12~14万円台:9.22%

医療・福祉関連業界の方の家賃は『6~7万円台』という回答が一番多く、割合としては、35.67%を占めています。

「家賃は手取り収入の3割が目安」とよく言われますが、年収が400万円、手取り収入が320万円だとすると、家賃の目安は8万円になります。医療・福祉関連業界の方においても、やはり家賃を手取り収入の3割以下にしている方が多いようです。

▼参考記事
家賃の目安は収入のうち何割が理想?家賃を決めるときの注意点、抑え方も解説
家賃6万円の部屋に住むには手取りいくら必要?初期費用なども解説

ただ、家賃は居住人数(=必要な広さ)によっても変わってきますよね。居住人数別の家賃は以下の通りになりました。

一人暮らしの場合の家賃は?

医療・福祉関連業界全体
1位6~7万円台:42.45%6~7万円台:36.30%
2位4~5万円台:22.88%4~5万円台:23.91%
3位8~9万円台:19.58%8~9万円台:19.72%
4位10~11万円台:4.25%10~11万円台:6.65%
5位4万円未満:3.77%4万円未満:5.97%

一人暮らしの場合でも『6~7万円台』という回答が一番多いのは変わらないですが、2位は医療・福祉関連業界でも全体でも『4~5万円台』という回答が多かったです。
一人で住む際には、家賃を抑えている方が多いようです。

二人暮らしの場合の家賃は?

医療・福祉関連業界全体
1位6~7万円台:36.15%6~7万円台:25.73%
2位8~9万円台:26.62%8~9万円台:24.84%
3位10~11万円台:13.42%10~11万円台:16.56%
4位12~14万円台:8.87%12~14万円台:12.74%
5位4~5万円台:7.58%4~5万円台:8.57%

二人暮らしの場合だと、医療・福祉関連業界でも全体でも比較的家賃が高くなりました。『4~5万円台』と『4万円未満』と回答した方は合わせて1割ほどで、多くの方が6万円以上のお部屋に住んでいるという結果になりました。

▼参考記事
【カップル必見】同棲におすすめの間取りとは?選び方のポイントも解説!

三人以上のファミリーの場合の家賃は?

医療・福祉関連業界全体
1位8~9万円台:24.41%8~9万円台:20.75%
2位6~7万円台:21.13%6~7万円台:19.83%
3位12~14万円台:15.96%10~11万円台:16.44%
4位10~11万円台:14.55%12~14万円台:15.39%
5位4~5万円台:8.19%15~19万円台:9.42%

ファミリーの場合は、医療・福祉関連業界でも全体でも『8~9万円台』という回答が一番多くなりました。15万円以上の家賃の方も1割ほどいるようです。

いまの住まいで好きなポイントは?

医療・福祉関連業界の方の「いまの住まいで好きなポイント」を聞いてみました。

家の前が広い公園で、どの時間帯でも人で賑やかで明るい雰囲気。スーパーが徒歩1分圏内。駅から家までの間で買い物ができるお店が多い。(千葉県市川市在住/一人暮らし/30代後半/女性)

家族が多い。一戸建てが多い。線路が近くて音が気になるか心配したがまったく大丈夫で、子供が生まれてからは泣くと電車を見せて気を紛らわせたりできてよかった。徒歩圏内に駅が3駅もあって仕事も行きやすかった。(東京都八王子市在住/二人暮らし/30代前半/女性)

公園やコンビニ、マクドナルドが近くにあり、買い物に不自由しなかったことです。最寄り駅が二つあり、どちらも徒歩5〜6分で行けたことも大きいです。(千葉県船橋市在住/二人暮らし/20代後半/男性)

業界は関係なく、やはり利便性や街の雰囲気がお気に入りという方が多い印象でした。

いまの住まいで不満なポイントは?

反対に、医療・福祉関連業界の方の「いまの住まいで不満なポイント」を聞いてみました。

マンションの真ん中の物件で通気が悪い感じがする。カビができやすい。(東京都西東京市在住/二人暮らし/30代前半/女性)

向かいが大きなパーキング場で、車のドアの開閉音が気になる時があった。(東京都世田谷区在住/ファミリー/30代前半/男性)

目の前に会社があり、平日はカーテンを開けることができなかった。(栃木県宇都宮市在住/二人暮らし/20代後半/女性)

こちらも業界は関係なく、騒音など、一度の内見ではなかなか分かりづらいところを不満なポイントとしてあげている方が多かったです。

医療・福祉関連業界のお部屋探し事情

引越しのきっかけは?

直近の引越しのきっかけと理由を聞いてみました。(複数回答可)

引越しのきっかけと理由
1位結婚:23.02%
2位同棲:16.56%
3位より良い物件があった:12.10%
4位転職:10.92%
5位初めての一人暮らし:10.83%

『結婚』や『同棲』など、パートナーと一緒に住むことがきっかけという回答が一番多く、合わせて約4割ほどという結果になりました。その次は『より良い物件があった』という回答が多かったです。

希望の間取りは?

直近の引越し時に希望していた間取りを聞いてみました。(複数回答可)

希望の間取り
1位2LDK:37.67%
2位1LDK:25.20%
3位2DK:19.84%
4位1K:15.92%
5位3LDK:14.56%

希望の間取り1位は『2LDK』、2位は『1LDK』、3位は『2DK』となりました。

パートナーと一緒に住むのがきっかけで引越したという方が多かったことからも、一人暮らしよりも広い間取りのお部屋を求めていたことが分かります。

▼参考記事
「1DK」と「1LDK」の違いやおすすめの人とは?快適に暮らすコツも伝授!

譲れなかった条件は?

直近の引越し時に譲れなかった条件を聞いてみました。(複数回答可)

譲れなかった条件
1位家賃:60.42%
2位間取り:45.95%
3位駅からの時間や距離:40.49%
4位会社や学校からの時間や距離:36.21%
5位築年数:21.84%

譲れなかった条件で一番多かった回答は『家賃』の60.42%でした。2位は『間取り』ですが、3位は『駅からの時間や距離』、4位は『会社や学校からの時間や距離』になりました。

医療・福祉関連業界の場合、職場に出勤することを前提とした業務が多いからか、収入や居住人数によってどうしても譲れない『家賃』・『間取り』の次に、交通の利便性を重視している方が多いようです。

選んだお部屋の決め手は?

直近の引越し時、そのお部屋に決めた決め手はなんだったのか、聞いてみました。

家賃

家賃が予算内で駅前からも比較的近かったため。(東京都杉並区在住/一人暮らし/20代前半/男性)

部屋と同じくらいのベランダがあり、家賃も押さえられてオートロックもついていてかどべやだったこと(神奈川県川崎市中原区在住/一人暮らし/20代前半/女性)

家賃の安さの割に、間取りやある程度リフォームされていて想像より綺麗だったこと。照明付き、エアコン付き、バストイレ別、お風呂の自動給湯、キッチンの広さの条件が良かったため。(群馬県邑楽郡大泉町在住/ファミリー/20代後半/女性)

譲れなかった条件1位の『家賃』に関する回答はやはり多かったです。

ただし、『家賃』のみではなく、『駅前からの比較的近い』『オートロック』『リフォーム』など、+αの条件が良かったことがお部屋を選ぶ際の決め手になるようです。

間取り

間取り。1LDKでも横並びで明るい。(埼玉県さいたま市岩槻区在住/一人暮らし/30代前半/女性)

駅近5分、横浜駅まで電車で5分ほど。 賃料も安く、部屋も使いやすい間取りでキッチンと部屋とで仕切りがあり、全体的に満足だった。 また、期間限定で敷金礼金が1ヶ月分だった。(神奈川県横浜市西区在住/一人暮らし/20代後半/女性)

家具が収まりそうな間取りで、家賃も許容範囲内だった。また、大型バイクも所有しており、駐車許可(もちろん駐車料金は発生)を頂けたため。(東京都府中市在住/二人暮らし/40代前半/女性)

『間取り』に関する回答も多かったですが、単純に希望の間取り・部屋数だったからではなく、『明るい』『使いやすい』『家具が収まりそう』など、そのお部屋だからこその魅力があったことが決め手になっているようです。

交通の利便性

駅から近いのと、静かな環境が良い。(東京都調布市在住/ファミリー/30代後半/女性)

駅から近いのに他の同じ間取り・築年の物件に比べて家賃が安かった。(千葉県松戸市在住/一人暮らし/30代後半/男性)

駅から近い。繁華街が近い。通勤時間が短い。(神奈川県川崎市川崎区在住/一人暮らし/40代前半/男性)

『交通の利便性』に関する回答も多く見られました。
駅や繁華街、スーパーなど、頻繁に行く場所へのアクセスが便利なことは、やはり決め手になりますね。

妥協したポイントは?

直近の引越し時、そのお部屋の妥協したポイントはなんだったのか、聞いてみました。

狭さ

キッチンが思ってたよりも狭い…。(千葉県柏市在住/一人暮らし/30代後半/女性)

トイレが狭い、一部屋テレビが設置できない。(神奈川県藤沢市在住/一人暮らし/40代後半/女性)

玄関が狭い。少し夜暗い。(東京都大田区在住/二人暮らし/20代前半/女性)

『間取り』はかなり重視して選んでいる方が多い一方、『キッチン』『トイレ』『玄関』などそれぞれの設備の広さは妥協していることが分かります。

築年数

ガスではなく電気(オール電化ではなく、一昔前の湯沸かし?) 。築年数の古さ。3階でエレベーターがない。(神奈川県厚木市在住/二人暮らし/20代後半/女性)

築年数、部屋の古さ、水回りの古さ、駐車場の広さ。(埼玉県和光市在住/二人暮らし/20代後半/女性)

築年数が10年越えていた。 でも、リフォームされているので気にならなかった。(神奈川県藤沢市在住/ファミリー/20代前半/女性)

『築年数』や『古さ』を妥協したという方も多かったです。築年数に伴い、湯沸し器の古さやエレベーターなしなども、他の条件と比べると妥協ポイントになるようです。

▼参考記事
賃貸物件の築年数は何年を目安に選べばいい?築古物件のメリット・注意点も解説

家賃

家賃が予算オーバーでしたが妥協しました。(東京都新宿区在住/一人暮らし/20代前半/女性)

家賃が少し高かった。駅から少し遠かった。(神奈川県横浜市神奈川区在住/二人暮らし/30代後半/女性)

家賃が希望より少々高かった。(東京都足立区在住/一人暮らし/30代前半/男性)

譲れなかった条件第1位だった『家賃』ですが、妥協したポイントとして挙げている方も多かったです。

譲れない条件だと思っていても、他の条件が魅力的であれば、妥協することもあるということが分かりました。

医療・福祉関連業界の方に聞きました!これから部屋探しする方へのアドバイス

不動産屋に行って相談すると、ネットに載っていない物件なども紹介してもらえるので行ってみた方がいい。 少しでも多くの物件を内見した方がいい。(群馬県桐生市在住/二人暮らし/40代前半/女性)

不動産屋さんに分かりやすく説明するために、条件を箇条書きにすることは絶対必要。 ウチはペットがいるのと、家族に身障者がいるのでバリアフリー、自分も喘息持ちなので風通しが良いことは最低条件。 他にもあるが、ある程度不動産屋さんが探しやすい環境をこちらから提案することも必要。(神奈川県藤沢市在住/ファミリー/20代前半/女性)

田舎なら地元の古くからの不動産屋に色々聞く。不動産屋さんも地元の古くからの人が多いので、いろんなことを教えてくれるし、情報を得ておけばご近所トラブルなんかの抑止になる。(埼玉県熊谷市在住/ファミリー/30代前半/男性)

絶対譲れない条件は譲らない。 譲ってしまうと後に後悔する。(東京都杉並区在住/一人暮らし/30代前半/女性)

不動産会社にたずねて希望に合う物件を複数箇所見せてもらうと、譲れない条件がはっきりしてきたり譲ってもいい条件がわかってきて、事前に見ていた以外の良いところを紹介してもらえた。(茨城県水戸市在住/一人暮らし/20代前半/女性)

自分の希望条件を明確にすること、また不動産会社に直接たずねるなど、実際に行動して見ることについてのアドバイスが多いことが印象的でした。

医療・福祉関連業界のリアルな実態調査、参考になりましたか?

今回は医療・福祉関連業界の方に聞いた賃貸物件に関するアンケート調査の結果、年収は3~400万円台、家賃は6~7万円台の方が多く、家賃や間取り、交通の利便性といった条件を重視してお部屋探しをしていることが分かりました

希望家賃やお部屋の条件は人それぞれ異なるので、この調査結果を参考に、あなたらしいお部屋探しをしてみてくださいね。

お部屋探しで悩んでいる人、失敗したくない・後悔したくない人は、お部屋探しのプロ、不動産会社に直接相談してみましょう!
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ふどサーチ編集部